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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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カンナの力

僕の住む叔父さんの経営するアパートは、前にも触れた様に2DKのファミリータイプ。俗に言うメゾネットタイプ。一階は一部屋とリビング。二階は一部屋とロフトになってます。

建物自体は今風?の白と茶色を強調させたモダンな造りです。


部屋に戻った僕は、ドアを開けるなり、カンナから


「ヒロは女性に噛みつかれる体質みたいですね。クスクス」と笑われた。


「お前、見てたのかよ。だったら‥‥‥」


「‥‥‥助ければ良かったですか?」


なにかカンナが機嫌が悪そうな感じで僕に言ってくるので僕は


「えっ?‥‥‥う、うん」


と少し驚いて返答します。


「えっ〜、けどあの時のヒロの顔、クスクス、噛まれた時の顔、クスクス」


カンナは今度は、少し笑いながら言ってきましたよ。


「人の不幸をつまみにして、性格の悪い妖精だなぁ。まったく‥‥‥」


「ダァ〜れが性格の悪い、ですって!」


カンナは僕の背後で目を光らせ襲いかかろうしてますよ。


で、


「お前だ、おまえぇーダァー‥‥‥あっ!」


「ガブッ」


「いてぇー、またかぁー!」僕の腕にカンナ噛みつきましたよ。


「だいたいヒロ!あなたわたしの願い事で彼女になれって言って、彼女いたじゃないですかぁ!」


カンナさん、僕に怒りながら言ってきますよ。


「えっ?‥‥‥あっ!、カンナ、彼女なんて本当にいないよ! あの子は親戚の子だし、前に会ったのは青葉が小3の時だ。恋愛対象外だって!」


「じゃぁ今わ……?」


「‥‥‥‥‥‥対象外」


「なんですか今の間は!なんですか今の間はあー!」


「ガブッ」とまた僕の腕を噛みますよ。


「ご、ごめんなさいカンナさん! 俺の彼女はお前だけです!」


「うぅ〜っ!‥‥‥本当に、本当?」


「ああっ」と言った僕の手にはいつのまにか魔法乙女カンナのDVDが‥‥‥

それを見たカンナさん、すかさず右手ストレートが僕の顔にクリンヒット。

空中を一回転して飛ぶ僕がいましたよ。


で、


「ヒロ、本当に私を空に帰してくれるんでしょうね?」


プンスカとカンナさんまだ怒ってますよ。

で、僕は


「‥‥‥う、うん。カンナが早く帰れるように僕、協力するよ」


けど、この時のぼくの内心はですね‥‥‥

『この凶暴、性格悪し妖精が彼女だと幾つ体が会ってももたないからな‥‥‥』



で、カンナさんはカンナさんで、

『早くこの優柔不断オタク男から離れて、空に帰って、でいい男でも捕まえるわ』



そしてお互い顔合わせ


「‥‥‥早く帰れるといいな」


「‥‥‥そ、そうね」


「「ハハハハハぁ」」と二人して笑ってしまいましたよ。


「ところでカンナは今の姿になっても妖精の力は使えるのか?使えるとしたらどんな力なんだ?」


僕がが聞くと


「そうね、さっき、千里眼と地獄耳は使えたわ」


「へぇ? じ、地獄耳ぃ!」


「ええ、だいたい1キロいないなら小声でも集中すれば聞く事が出来るわよ」


「恐ろしきは地獄耳だな。あと他に使えそうなのはあるか?」


「えっ〜とね‥‥‥あとはフライ‥‥‥テレポート‥‥‥サイコキネシスぐらいかな?」


「おおっ! す、凄いじゃないか!さすが妖精!」


「そ、そう(照れ)、けど空にいた頃の妖精だった時に比べ力が落ちてるの。フライは多分五分が限界。テレポートは500メートルぐらいかな。サイコキネシスは500グラムぐらいの重い物しかダメなの」


カンナさん何か試したかの様に自分の力の話をします。てか僕がいない間にためしたんだろうなぁ。


「けど、それでも凄いよ!カンナ!だけどむやみに人前では使うなよ、みんな驚くから」


「はぁーい! わかったわヒロ」


こいつ本当にわかったのか?と顔をする僕に対してカンナはいつの間にかニコニコとしていた。


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