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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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竹◯事変 その1

大声を出していた人達は、ヒロ達からはまだ距離があったが、声はヒロ達まで届いていた。だか内容はつかめなかったが‥‥。

するとカンナが地獄耳を使い何をはなしているのかを言い出した。


『あなた‥‥なぜこの子を捨てたの、いえ、わかれたの』


『‥‥そんなのしるか!だいたい‥‥いや‥‥飽きたんだよ』


『‥‥飽きたですて!この子のこと‥‥どう責任取るつもり‥‥』


カンナが言った事を聞き、ヒロと青葉は痴話喧嘩かと思った。


「カンナもういいよ」

ヒロはカンナに言うと


「えっ?‥‥でも‥‥」

カンナは何か言いたそうだったが


「無理して聞き耳しなくていいよ。ありがとうカンナ」

ヒロはカンナに言う。


「‥‥‥‥‥‥‥‥うん‥‥わかった」

やはり何か言いたそうなカンナ。


暫く(5、6分ぐらい)したら痴話喧嘩?をしていた人らがヒロ達のところまで来た。よく見ると1組のカップルと女性二人組みだった。カンナの話から推測するにカップルの男性が浮気をして乗り換えたので元彼女の友だちが男性に文句を言っているものだとヒロは思った。


するとカップルの男がヒロと目が合い、


「なにみてんだ!みせもんじゃねえぞ!ごらっ!」

と因縁をかけてきた。

ヒロは無論無視。

『どうせ元彼女の友だちがあまりにもしつこいので俺の方に降ったんだろう』

と思った。


「なに無視してんだ!ああっ!!」

といきなりヒロの前に来て胸ぐらを掴んだ。


「ちょ、ちょっと!なにするのよ!」

青葉がすくっと立ち上がる。

横にいたカンナも

「ヒロになにするの!」

そう言うと二人は相手の男を睨みつける。


「ちぇっ!いいご身分だよなあ!両手に花かよ!こんな男に!」

そう男が言うと

「「こんな男て‥‥‥‥」」

と青葉とカンナが言いかけたがヒロは二人の顔の前に手を出して首を左右に振る。


「言わせておけばいいよ」

ヒロが言うと


「はああ!!?なにぬかしてんだよ!」


「ちょっとやめなよ!その人は関係ないでしょ!」

二人の女性の一人が止めに入るが、


「別に止めなくていいですよ」

ヒロがその女性に言う。


「なに格好つけてんだよ!!」

男は先程よりも強くヒロの胸ぐらを掴む。


「‥‥殴りたければ殴ればいいさ」


「ほお、じゃあ殴ってやんよ!」


「これだけのギャラリーがいる中で殴れればな。因みに正当防衛てしってるか?」

いつの間にか数十人程の人が俺たちを見ていた。


「はあ〜?んなもんしってるよ!」


「知っているなら結構。ただし俺を殴ったら殴り返す!そして警察が来て捕まるのはお前一人だがな。俺は身を守るて事で捕まらないいわば正当防衛だ。証人はギャラリーさん達がいるしな。それでよければ、さあ!殴れよ!」

ヒロは男に言い放った。


男は「くっ!」とヒロを睨みつけると掴んだ胸ぐらを離しヒロを突き飛ばすと

「このヤロー!おぼえておけよ!」

と捨て台詞を吐いて離れていった。


「ヒロ、大丈夫?」

「ヒロ君‥‥」

カンナと青葉は心配そうに見つめる。


「えっ?あっ、大丈夫、大丈夫だって」

ヒロは腕を振り回すとカンナと青葉の頭に手を乗せて、


「大丈夫だからな」

と軽く二人の頭を撫でた。


「貴方大丈夫だった?」

と先程の女性がヒロに言う。


「えっ?あ、はい。大丈夫です」


「そう。よかった。‥‥‥あと‥‥私達の事に巻き込んでごめんなさい」

女性二人は頭を下げる。


「えっ?き、気にしないでくださいよ」

ヒロはまあまあと二人の女性に気を配る。

『ただ、さっきからもう一人の女性が俺の方を見てる気がするんだが‥‥』

と思っていたらその女性から


「‥‥‥‥あのう‥‥‥もしかして太田君?」


「えっ?」

とヒロ。










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