ドライブその5
カンナと青葉はよおやく満足したのか次の場所に行こうと言った。
「じゃあ、次の場所にいくぞ!」
「「はあーーい」」
とカンナと青葉はまた後部座席へ。
そしてまた、助手席が空いた。
『やっぱり‥寂し‥‥』
ヒロは車を出し岬の方へと走り出した。
少し走ると急な坂道になり軽自動車のエンジンが唸りを上げて登る。
「がんばれえ〜っ!我が相棒むーぶちゃん」
坂道を登るにつれて左側には海原が広がり出した。
「すごーい!キラキラしたのがずーっとずーっと向こうまで続いている!」
とカンナ。
「うん!、凄いね!あっ!カンナ船!」
青葉は指差し、
「えっ?どこ?‥‥あっ!本当!小さい‥‥豆粒みたい」
水平線の手前に小さな船が浮かんでいた。
ヒロは
『あ、あれはタンカーだな。近くで見るとかなりでかいぞ!』
とツッコミをいれそうになったがやめた。
ようやく坂道を登りきり暫く走ると次の目的地の岬に着いた。
「うっし!着いたぞ。ここから灯台までは歩いていくからな」
「「はあーーいぃ」」
俺達は車を降りた。
ここの伊良◯岬はあの島◯藤村の『椰子の実』の詩で有名場所。詩の石碑を立っている。
そしてもう一つここの浜の名前
『恋路ヶ浜』はカップルで来ると恋が永遠に実る、と言われている浜。
それを知ったカンナと青葉はヒロの両腕をガシッと掴むと浜へ直行。
丁度二人の刑事に連行される犯人の様な格好になり周りの観光客からは白い目で見られている。
『ち、違いますよ。これは。てか、カンナはわかるけど、青葉さん‥‥あなたは俺の腕を掴んでどうするつもり?』
とヒロは心の中で呟いた。
浜にたどり着くと
カンナは
『ヒロがまともな普通以上の人になって、私を空にかえしてくれますように』
青葉は
『この鈍感なヒロ君が私の気持ちに気づきますように』
と二人は海に向かい呟いた。
と、その時風のイタズラか少し強い風が海側に向かい吹いた。
少し離れたカップルの女性の日差しよけの白い帽子が飛ばされた。
「あーっ!」と女性が声を上げるがもう海の上。
それを見たカンナは右手を上げるとなにやら呟いて
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
すると飛ばされた帽子がみるみる陸の方に戻ってきて持ち主の女性の前にぽとりと落ちた。
カップルは「????」とした表情をし、
周りにいた人達も「何だいまのは?」とざわつき出した。
「はあーつ、ヨシ!」
カンナは言うと。
「ヨシ、じゃない!」
隣のヒロは言う。
「えっーっ!なんで?いい事をしたのになんで!」
カンナはヒロに詰め寄る。
「カンナ、人前で力は使うなて‥‥‥」
とヒロが言いかけた時、
「ヒロ君、ヒロ君‥‥」
青葉がヒロの腕を引っ張る。
「ねえ、まさかあの女の子が‥‥‥」
「えっ?まさか偶然だろ‥‥」
「あの女の子‥‥超能力者?」
近くに居た周りの人達が騒ぎ出した。
「はっ!‥‥‥こ、これはマズイかも」
「カンナ、青葉いくぞ」
ヒロは二人に言うと、
「う、うん‥‥‥」
青葉も何か気まずそうに返事。
「えっ?もう行くの?」
カンナはまだ自分のした事に気づかなく、
「あ、ああ‥‥カンナいくぞ」
と少し強引カンナを引っ張った。
カンナは名残惜しそうな顔をしていたが、このままここに居たらマズイ事になるかも。そう!マズイ事に‥‥‥‥。
そして俺達三人は次の場所へと移動した。




