教える
僕と青葉は僕のアパートに着き、右手で玄関のノブを取りドアを開いた。
「ただいま!カンナ、待たせてゴメン。」
「おじゃましま〜す。」
青葉が一緒に部屋に入ってきました。
「おかえりなさい。ヒロ。」
居間のソファーに座りテレビを見ていたカンナが振り返った。
「おじゃまします、改めて、初めまして。私は若宮、青葉です。で、カンナちゃん、早速だけど、単刀直入で聞くけど、貴女は妖精なの?」
おっ! 流石、強気の青葉。昔からこの性格は変わりませんね、で、カンナは、
「私が妖精だて事ですよね。ハイ、そのとうりです。」
カンナが言うと青葉は、まだ信じられない顔をしてカンナを見ます。そして、カンナは先程の僕と青葉の行動や話をします。
で、僕は、
「カンナ、さては千里眼と地獄耳をつかっただろ?」
「えへへっ。」
舌を出して頭を少し自分で叩くカンナ。
「‥‥‥‥千里眼?地獄耳?な、何を言ってるかサッパリよ、ヒロ君。」
「うん?あっ、これはカンナの力。つまり妖精の力だよ、青葉。」
「ほ、本当に?本当?超能力とかじゃなくて?」
やはり青葉まだ信じられない目をして言ってきました。
で、カンナは、
「本当ですよ。青葉さん。」とカンナはスクっとソファーから立ち上がり、
「う〜ん、どうすれば信じてくれるかな?ねぇ、ヒロ。」とカンナ。
「そうだな、とりあえず一通り使える力を見せてみればいいかな」
で、一通りカンナは青葉に自分の力を見せた‥‥‥。
青葉は目を丸くしてカンナの力を見ていたが、一通り見て、「はぁー」とため息をして、
「本当に、本当なんだね。カンナちゃんが妖精てのは」
青葉はようやく認めましたよ。
僕とカンナはお互いを見てやっと信じてもらえたと感じていた。そして、
「ところで青葉。さっきの話だけど‥‥」
青葉に言うと、青葉はゆっくりと二人の方を見て
「わかったわよ!この私がカンナちゃんに女性のいろはを教えてあげるわよ!」
半信半疑?な、青葉は両腕を腰につけて言った。
「うん、ありがとう青葉さん」
「青葉でいいわよ。あたしもカンナて呼ぶから」
カンナと青葉は、お互い顔を見て言った。
「はぁ〜。よかった。これで‥‥‥」
僕が、ホッとして、 言いかけた時、
「ヒロ君。あたしがカンナに教えるんだから今度の休みに何処か連れてってよね」
青葉は僕に指差して言ってきましたよ。
まあ、しょうがないかな、と、僕は「うん」と頷いた。




