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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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形を持たない

僕はヨッシに、この三日間に起こったこと、カンナは妖精だったこと、そしてテレビの中のカミナリの妖精のことを話した。


最初ヨッシは「はあ?」と信じてるもらえなかったが‥‥‥当然の反応だったので、カンナの力、テレポートやサイコキネシスなどを目の当たりにしたヨッシは、少しは信じる気になった。


ただ……


「なあ、ヒロ、テレビの中のカミナリの妖精が居ると言ってたが俺には見えないが」とヨッシ。


「なあ、何だって!てっきりお前なら見ることが出来ると思ったんだが…」


ガックリとした僕のその横でカンナが


「ねえ、ヒロ、私達の時は何かを感じたよね‥‥‥」


「ああ、感じた‥‥‥けどヨッシは‥‥‥」


ヨッシは顔を横に振り、その様な感じはないと言っています。


そしてヨッシは


「じゃぁ、これも用はないかな?」


ヒロが用意しておいてくれと頼んだ物をだしたヨッシ。


「これがヨッシな一番のお気に入りの‥‥‥」


「そう!魔法乙女カンナに出てくる適役の水精のアクア!後でカンナの仲間になるけどな」


ヨッシ急に生き生きした目をして話しだしましたよ、用意したアクアフィギュアを持って。

この状態になるとヨッシの話は長いので以下略で。


「そうか?俺はカンナがいいがな」


僕が言うと


「え?わたしがいいの♡?」


カンナはニコリとした。


「いやいや、アニメのカンナの方」


僕が言うとカンナ(妖精の方)がふてくされて「ふ〜ん、あ、そう!」とプリプリしだした。


「しかし、ヨッシはアクアの事になると話が尽きないな」


「ふっ、ヒロにはわかるまい。アクアは俺にと『俺の嫁』以上の存在だ」と熱く語りだした。


ちなみに魔法乙女カンナに出てくるアクアは容姿はスレンダーで、出ているとこは出ていて引っ込んでいるとこは引っ込んでる。平たく言うと、モデル並み。髪はストレートで胸まであり右の髪の一部ををリボンで縛った

可愛い子系のいかにもヨッシが好きそうな人物。


「本当、まるで子供が語るように純情だよな」


僕が言った時、


テレビの中のカミナリの妖精が


「こやつはこんな人形がいいのか?」と。


「こんな人形とはなんだよ!誰だよ、そんな事言う奴は」



僕とカンナは「こんな人形」と言ったは誰だか分かっていたがヨッシは分からないまま。


で、僕は


「うん?、ちょっと待った!ヨッシ、このテレビをもう一度見てくれないか?」


僕が先程見せたテレビをもう一度見せると、


「う〜ん、やっぱり何も……うん?な、なんだこれは?」


叫び出すヨッシ。


「髪の長い、顔が髪に隠れて見えない。これは………そう、貞子!」


指を指して驚くヨッシ。


「あ〜、やっぱり」


僕は頷きますよ。


「なあ、ヒロ!これが妖精か?」


まじまじとテレビを見ているヨッシ。


『これとはなんだ!これとは!』


妖精は「これ」呼ばわりされたので不機嫌になりましたよ。


「ところでヒロ、妖精て普通可愛い女の子に羽の生えた物だと思ったんだが‥‥‥」


ヨッシが言うと、僕も頷き、


「僕もカンナを初めて見た時そう思ったよ。けど不思議となにも思わないで受け入れちゃたんだよな」


で、カンナは


「私の時もヒロは、貞子だ! て言っていたから」


少し不機嫌まじりに言ってきますよ。


「ごめん、カンナ。けどあの時はそのように見えたから」


『そもそも妾達妖精は形を持たないからな』


カミナリの妖精は衝撃なことを言うので、


「「えっ! 形をもたない!」」


僕とヨッシは驚いた。

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