24「心を殺せ」
前回までのあらすじ
闘技大会でチアガールやるよ!
あと、短いですゆるして
断固として私1人晒し者にされるわけにはいかない。
誰でもいいから巻き添えにしなければ気が済まないよ。
私のこれからの座右の銘は『血で血を洗え』に決定。
「ほうら、タカシや。こっちおいで。母の頭は特等席だよ」
「あ、今はいいや」
シュバババババッ!
くっ、流石と言うべきか銀色のスライムは逃げ足が速かった。
次っ!
「……お姉ちゃん?一緒にやろ?」
お姉ちゃんのローブの端を摘みつつ、上目遣いでのおねがい 〜小首を傾げる仕草を添えて〜。
悪女ハルカ百八の奥義の一つを解放。
ナホからレクチャーされていたテクを使う時が来るとは思っていなかった。ログアウトしたら頭でも撫でてあげよう。
「ブハアッ!!」
大方女性が出してはいけない音と共に、鼻血を噴き出して倒れた。
ヒクヒクしてるから、生きてはいるね。
いつもなら心配するけど、今は私を売り飛ばした罰として放置。
私は結構根に持つよ。なんなら根っこどころか花まで咲かせるよ。怨嗟の花屋さんだよ。
残りのメンバーは……。
骨、鎧、宝箱。
エムオとリビ爺は厳しそう……。各々骨と剣磨いてるし完全にやる気ないね。
「やっぱりセルバスと私って一心同体みたいなところあるよね?ほら、椅子に座ってこその私みたいな。椅子座る故に我あり…………………宝箱?」
「どうかされましたか、姫様」
そこにいたのは、まさしく出会った時の進化前のセルバスの姿。
「え、どしたのそれ」
「いえ、ちょっと不手際で退化してしまいまして。残念ながら姫様と共には行けないようです。アアー、とても残念デス」
「ん?」
「いえ、ですからーー」
「ん?」
「……すみません。実は形態自体はいつでも戻せました。そして、我儘が許されるのであれば私も、姫様の舞うお姿を目に焼き付けたいのです」
……むぅ。
「わかったよ。私、頑張ってみるよ」
頑張って心を殺してみるよ。
「おお……!姫様!」
「相談は終わったかい?」
魔法使いのおばあちゃんが声をかけてくる。
「ええ。覚悟はきめました。
チーム【チア少女と有象無象】いきますっ!
いくよっ!野郎共っ!」
『応っ!!』
さぁ、ここからが本当の地獄だ。
一月空いてるのにびっくりして15分で書きました。誤字脱字衍字あればテレパシーか感想にお願いします。
次話も近いうちに投稿目指します。




