第09話 1日目 夜1
サブタイトルっているのだろうか?
ログアウトし時間を確認すると午後3時であった。お風呂を洗ったり洗濯物を取り込んだり等の家事を一通り終わらせのんびりしていたら午後4時になった。すると姉が居間に来たので話を聞いた。
「あれ?フユ姉休憩?」
「ああ、ヘッドギアから給水をしろというアラームがあったからな」
そう言って冷蔵庫からスポーツ飲料とアイスを取り出し居間の机に座りこみ休憩をしていた。
現在のヘッドギアは体の健康状態に対応しダイブしている者にアラームを鳴らし、アラームが一定時間鳴り続けてそれでもダイブを終了しなかった者に対しては強制的にダイブを中止させるシステムが組み込まれている。過去に一人暮らしの男性がずっとダイブを続けて脱水症状に陥り死亡する事故が起きた。このような事故を防ぐために病院で使われていた健康状態の管理システムをゲームに移植し安全性を確保した。ちなみにこのシステムを外した者も居るが一部は死亡している、死因は言わずもがな。
「フユ姉は何をしてるの?」
「前に組んでたパーティに落ち合い一緒にプレイしている。中々に楽しい連中だぞ一度紹介しよう。そう言うアキは何してるんだ?」
「クエストの教会の手伝いをしてるよ。NPCに誘導させられた形だけどね」
「ギルドの職員はAIが優れていて口が回るからな。でも損な情報は出さないあたり温情だろう」
苦笑気味のアキにフォローを入れる姉であった。その後何時にログインするのか、どこで待ち合わせするのかを決めながら雑談をしているとお風呂が沸いたため、姉が先に入ることになった。
姉がお風呂に入るのを確認し帰ってくる両親のため晩ご飯の準備を開始する。メインはそうめんと前もって決めていたが、それだけでは足りないと感じ野菜炒めも一緒に作る。姉がお風呂から上がり続いて自分も入り両親が帰ってきて一家団欒の晩ご飯を楽しんだ後、片付けをし学校での宿題を昼と合わせてノルマを終わらせて再びダイブする。時刻は午後9時である。
教会の中で待ち合わせのため今度は自分が待つ番なのだが、先に教会の人たちと顔を合わせておく。まずはメディカである。
「メディカさん戻りましたよ」
「あら、おかえりなさい」
調薬室でのんびりしていたメディカに笑顔で出迎えられながら作った薬はどうなったか聞くときちんと町の各所に配られたそうだ。ギルドカードを確認すると「教会の手伝い2:回復薬の調合 クリア済み」と書いてあった。
「では他の人にも会ってきますので、また後でお茶でもしましょう」
「あらあらいいわね。どこでしようかしら」
「ここでいいのでは?」
「ふふっそれもそうね。じゃあここを少し片付けておきましょうか」
そう言いながらそそくさと調薬室の片づけを始めたメディカを後にし、クッチが居ると聞いた厨房に訪れた。見ると食器を洗っていたクッチに声をかける。
「クッチさん戻りました」
「おや、おかえり。ご飯は食べたかい」
「はい、食べてきましたよ。クッチさんはこれから何をするんですか?」
「食器が洗い終わったら鍛冶の依頼があったからそれをやろうと思ってる。見学していくかい?」
「今回は先約がおりますので遠慮しておきます。またお誘いください」
「わかったよ」
「あ、後で厨房を使わせてもらいます」
「わざわざ許可を取らなくても自由に使ってくれて構わないよ」
「ありがとうございます」
ではまたと厨房を後にし神父のいる祭壇へ向かう。
「ヴォルケさん戻りました」
「おお、戻ったかね。調子はどうだね」
「大丈夫ですよ。あ、これから来客があるのですが私の知人ですので許可できますか?」
「そのような許可を取らなくても教会はいつでも開いている。来る者は拒まないさ」
「わかりました。では知人が来るまでここで待たせてもらいます」
メニューで待ち合わせ時間を確認しながら姉を待つアリアであった。
何とも言えない回でした。個人的にメディカさんが気に入ってるため今後もばんばん絡んでいくと思います。・・・たぶん。
次回は姉のパーティメンバーの紹介です。やったね(ry
何で姉だけずっと姉表記なの?→ミカンと冬音を使い分けるのが面倒だからです。
この小説は何人称視点なの?→作者もよく分かっていません。
祝育士要素少なくね?→本領発揮の前準備と思ってください。
何でこんな夜中の投稿が多いの?→書き上げたその場で投稿しているからです。眠くなったらヒキ考えて途中で切り上げて寝ます。ちなみにプロットや下書き無しでその場その場の思いつきで書いているため文も少ないです。