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Free job online ~祝育士としての日常~  作者: 八神 憂
初めの街とシスターさん
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第05話 1日目 昼1-3

今回は短いです。

 姉と共に町をブラブラと歩いていると雑貨屋らしき店を発見したので寄ってみることにした。新聞を見ていた店主が顔を上げてレジから声をかけてきた。


「いらっしゃい。何かお探しかい?」

「あ、買いたい物は決まってなくて寄ってみただけです」

「そうかい、何かあったら声をかけな」


 そう言って再び新聞に目線を戻した。さて何が売っているのかなと店の中を見ることにした。


「おー料理道具や裁縫道具のセットがある。値段は……料理道具が一式3000Gで裁縫道具が2000G……自分の所持金は?1000G全然足りない」

「金が無いって言ってるがチュートリアルの特典は受け取ったのか?」


 姉の一言にハッとしてメニューからプレゼントボックスを見てみると1万Gと初心者用のHPとMPの回復薬が10本ずつあり、一括受け取りのボタンをタップすると「プレゼントを受け取りました」とメッセージが表示される。


「ありがとうミカ姉、すっかり忘れてたよ」

「どういたしまして」


 何故か呆れ気味の姉を他所に料理道具一式と裁縫セットをレジに持っていく。


「すいません、これください」

「おう、二つ合わせて5000Gだ」


 「5000G支払いますか?」とウィンドウが表示されたため迷わず「はい」のボタンをタップした。すると購入が完了しましたとメッセージが出てきた。買った物はアイテムボックスに入るようだ。

 

「買えたー」

「毎度あり!」


 先に店から出ていた姉に合流した。買えたか?と尋ねてきたので、買えたよと報告して再び町を歩く。


「武器や防具じゃなくて家事の道具とは……ゲームでも変わらんな」

「あはは、せっかくスキルも取ったからやってみたいなと思って」

「まぁ、それもアリアらしいか」


 その後、姉と一緒にNPCがやってる武器屋や防具屋を見て回ったがβテスターである姉がプレイヤーメイドと比べ微妙と評価を下し何も買わずに終わった。食材を売ってる市場にも寄り、楽しそうな顔のアリアと苦笑いの姉であった。途中で宿や食事処の場所の確認も一緒に済ました。

 ギルドを出てからゲーム内時間で1時間経ち、町をぐるりと一周して再び北の広場の教会に戻ってきたアリアは一度ログアウトすると姉に告げる。


「町の案内はもう大丈夫か?」

「大丈夫だよ」

「そうか。私は先にクエストをするから一緒に居れないが何かあったらフレンドコールをしてくれ」

「うん、わかったよ。あ、加護つけるよ」

「む、そういえば癒しの加護のインターバル時間だったな。いいぞ」

「『力の加護』」

「お、加護が切れたインターバル時間に他の加護を付与できるのか」

「みたいだね」


 じゃあねとログアウトするのを姉に見送られながら視界が暗転していく。目を開けるとヘッドギアのバイザー越しに映る自分の部屋が見えた。ベットから起き上がりヘッドギアを頭から取り外した。


「ちょっと休憩。この後何しようかな」


 ワクワクしながら自分の部屋を出るのだった。

姉と別れてようやく説明が終了という感じです。次からいよいよクエストに取り掛かると思います。

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