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Free job online ~祝育士としての日常~  作者: 八神 憂
初めの街とシスターさん
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第46話 6日目 朝1

 前の話を少し加筆しました。短いですが遂に朝パートの追加です。

 次の日、土曜日のため両親が休みのため早起きする必要はあまり無いのだが習慣のためかいつもの時間に目が覚める。


「うーん……二度寝する気にもならないなぁ」


 そんな呟きを漏らしながらベットから起き上がり顔を洗うために洗面所へ向かう。静かな早朝の中リビングで作ったお茶漬けを食べながらのんびりとしていると意外なことに姉が起きてくる。


「おはようフユ姉早いね」

「おはようさん、アキには言われたくないな」

「あはは……何か作ろうか?」

「頼む……ふぁ~」


 まだ少し眠いのか不安定な足取りで洗面所へ向かう。秋太は自分と同じ朝食(お茶漬け)を準備する。姉が席に着きお茶漬けを啜りながら話しかける。


「そういや昨日は本当私が見てない場所で色々あったんだな」

「あー……うん、色々あったね」

「巫女にモフり笑顔にケモノ耳に極め付けにはカレー配ってとアキは何を目指してるんだ?」

「うーん……普通の冒険者?」

「何故に疑問系なんだ。少なくとも教会でシスターとしてカレー配るのは普通とは遠いぞ。それはそうと今日は何かあるか?」

「ゲーム?現実?」

「その2択で尋ねる辺り重症だな。まあゲームの方だが」

「うーん、時間がかかりそうな依頼があるから昼は潰れそうかな?」

「……ちなみにその依頼の内容は?」

「エプロン作り」

「…………お前は本当に普通を目指しているのか?」

「もちろんだよ?」

「だから何故に……ってもういいか。昼潰れるとは言っても加護をする時間はあるか?ちょっと人集めてアキの祝育士のレベルを上げたい」

「それならあるけどなにかあったの?」

「ああ少しな……っとごちそうさん。ちなみに今から少しログイン出来るか?」

「大丈夫だけど……じゃあ10分後に」

「わかった」


 姉がお茶漬けを完食してゲームへのログインをお願いする。聞き入れて食器を水にさらすだけに止め自室でログインする。

 いつもの個室で姉からの連絡を待ちながらボーっとする。


「それにしても何があったんだろう?」


 そんな疑問を抱いていると姉から教会に到着の知らせが届き、礼拝堂へ向かう。そこには朝にも関わらず20程の人が居た。


「ヴォルケさんおはようございます。これは何事ですか?」

「おはようアリアさん。何でも君の加護を受けたいと押し詰めてきたようだ」

「は、はぁ?」

「お、アリア来たか。早速だがここに居る全員に加護を頼む」

「了解……って全員?」


 状況がいまいち飲み込めないアリアは箒を取り出し言われた通りに全員に加護をかけていく。姉が難しい顔でレベルは上がったか?と聞いてくるが上がっていないため首を横に振る。


「そうか……時間取らせて悪かったな」

「結局どういうこと?」

「ん?ああ次に覚える加護が必要でアリアにはレベルを上げて欲しかったんだ」

「次に覚える加護?」

「いずれ分かるさ」


 そう煙に巻きながら姉は教会を出て行く。1人取り残されたアリアはそのまま部屋に戻りログアウトする。

 レベルって意識してると上がらないよね。そんな回。


 ちなみに現状17→18にするためには35人に加護を成功させないと駄目です。

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