第43話 5日目 夜1-1
エタりはせん!エタりはせんぞぉ!あ、前の話に少し加筆しました。
ログアウトして家事を済ませていると姉が帰って来る。
「アキ帰ったぞ」
「お邪魔するね」
「お帰り。あ、小太郎さんこんにちは」
「こんにちはアキ。相変わらずだね」
「小太郎さんもお変わりなく」
「あーやっぱ家がいいな。外暑すぎる」
姉のゲーム友達である小太郎が家に来る。リビングで夏場の暑さで汗をかいている2人に冷たい麦茶をコップに注いでテーブルに置く。ごゆっくりとキッチンへ戻る秋太を眺めながら2人は話し出す。
「ウチの妹もこれくらい素直だったら楽なのになぁ」
「自慢の弟だ。誰にもやらん」
「はいはい姉弟仲がよろしいようで、そういえばアキもやってるんだっけ?」
「ん?ああ、やってるぞ。小太郎にはあんまり話してないか」
「基本的にお前のプレイ状況リポートだからな。アキはなにやってるんだ?」
「支援職でシスターやってる」
「し、シスター?ってあのシスターか?妹的なあれではなく?」
「まぁそっちの意味でもシスターやってるな。中々に可愛いぞ」
「そうか……強く生きろアキ」
笑いながら語る姉に同情の念を送る小太郎。それでと姉が話を切り出す。
「小太郎も買う目処はついたのか?」
「ああ、一応ね。2週間後が楽しみだ。まったく……お前のリポート聞いてるとやりたくて仕方がないんだぞ?βテストも経験しやがって羨ましいぞ」
「はっはっはっ!アキの分のソフトを貰えたから頑張った甲斐はあったな」
「くっ!ドヤ顔がうざい!まぁそれはさておき。どの職にするかの相談だ」
「ほほう?ちなみに候補はあるのか?」
「お前が槍だから剣でも使おうと思ったり、でも魔法も使いたいなと思ったり中々決まらん」
「それだったら魔法剣士はどうだ?ステ振りシビアだが楽しそうだぞ?最悪火力は加護で補える」
「それは考えたんだが……器用貧乏はなぁ」
「どうせ基本ソロなら色々こなせた方が良いだろ?それか生産でもするか?」
うむむと悩んでいる小太郎に色々案を出す姉。あれでもないこれでもないと話し合いが続き決まらずにいると秋太から差し入れがはいる。
「アイス持ってきたよ。って小太郎さん何悩んでるの?」
「ん?小太郎もFJO買うからそのジョブ選びだ」
「あのゲーム出来る事が多くて悩むんだ。アキはどうやって選んだんだ?」
「えーと……フユ姉支えられて新しいジョブだったからかな。フユ姉珍しいジョブ好きそうだし」
「……本当良い弟だな」
「だろう」
2度目の自慢げな顔をスルーしながらアイスを受け取り食べる。その後もあれこれ話すが結局決まらず後日となる。
「じゃあなアキ、冬音。アイスごちそうさまでした」
「気をつけて帰って下さい」
「またなー」
小太郎を玄関で見送り、姉はそのまま自室でゲームをして秋太は両親の帰りを待ちながら家事を済ませる。両親が帰ってきてお風呂と晩御飯を済ませ、宿題のノルマをこなすと9時になったためログインする。
「さてと、ミカ姉達来たらさっさと加護をかけよう」
今回は姉達が来るまで自室で待機する。その間にアイテムボックスで食材が揃っているかの念入りに確認する。そうしている内に姉からの連絡が入り礼拝堂に赴く。
「お待たせ、スイさんとブリレさん、古衛門さんはこんばんは」
「こんばんはアリアちゃん。美容室の情報ありがとうね」
「こんばんはっすね。今日も頼みます」
「今日もお願いしますぞ」
昼に会っていない姉のパーティメンバーに挨拶して早速加護をかけようとするが、姉から待ったが入る。
「アリア巫女服じゃなくていいのか?」
「あ、やっぱり知られてた。箒さえ持てば数値は十分なんだけど」
「せっかくだから見せてみろ。皆も見たいだろ?」
「ミカン……アリアちゃん巫女服あんまり着たくないらしいよ。ね?アリアちゃん」
「アユさん……」
「そうなのか?」
「正直目立ちすぎるから少し遠慮したいかな」
アユからの心使いに感動しながら尋ねてきた姉にキッパリ断りを入れる。そうかとあっさり諦める姉は気を取り直してお布施を渡して加護を受ける。なお、巫女服でなくても目立つという思いを心の中にしまう姉である。
姉達に加護をかけて奥に戻ろうとするが、やはり自分達もとやって来るプレイヤーの視線に負けて手早く加護をかけていくアリアであった。
「20分か……意外とかからなかったなぁ」
そんなことを呟きながら孤児院のエプロンを着け厨房で食材を取り出しレーゲを待つアリアであった。
ステータス
ジョブ:祝育士 Lv.15→17
HP:280→300
MP:380→400
魔防:97→103
器用:48→52
振り分けポイント:20
姉の友達登場です。見た目は黒髪ツンツン頭の普通な感じのキャラです。
魔法剣士のステ振りシビアなの?→剣士の上位職の1つです。俊敏と防御が上がり辛い職のため火力を高めると剣が生かせないし、俊敏に割り振っても魔法の火力が出ないと中々に扱い辛い職です。
ここに書かずに本編に書こうよ……→ぶっちゃけ本編で活躍しないのでここに書いてます。意味の無い設定本編で語っても……ねぇ?




