第34話 4日目 昼2-7
なんだかなーと思いながらも投稿。
「あれだけ啖呵切っといて格好悪い所見せちゃいましたね」
ばつの悪い顔をしたシラヌイがそう呟くが助けて貰ったハクからは感謝の言葉が返される。
「いえ!あの時シラヌイさんが助けてくれなかったらどうなっていたことか……改めてありがとうございます」
「……どういたしまして」
「アリアさん達も早く来てくれてありがとうございます。顔を見た瞬間ホッとしました」
「あはは……とは言っても何も出来なかったけどね」
「まあアリアは戦闘向けじゃ無いからな。あそこで突っ込んでも唯の邪魔だろう。正直、待ち合わせ場所を教会の中にしとけば良かっただけだがな。あそこなら人目もあったし最悪神父が止めるだろう」
「……まさか通話切って2分で絡まれるとは予想出来なかったよ」
「今後の教訓だな。そういやそっちのフードの少女には自己紹介して無かったな。このシスターの姉のミカンだ」
「どうも~さっきヌイちゃんのパーティメンバーになったテルです~。ヌイちゃん助けてくれてありがとうございます」
「どういたしましてだな」
「そう言えば何でミカ姉がここに居るの?」
ステルとベンが戻ってくる間に何故姉がここに居るのか聞いてみる。
「パーティが一旦解散になってアリアがログイン状態だったから加護貰ってソロでやろうと思ってな。で、どうせ教会に居るだろうと思って来たらあの状況だ」
「何というかヒーローって感じのタイミングだね」
「アレに関しては本当にたまたまだからな。次は無いだろう」
「それでもカッコ良かったですよ~」
「褒めても何も出んぞ?」
やいのやいのと話しているとステルとベンが戻って来た。こちらもばつの悪い顔である。さて、と姉の仕切りで始まる。
「ステルとベンだったか?事情はこいつらから聞いたが、お前たちがナンパをしていて邪魔されたからステルが斧を出して攻撃したが反撃されてベンが助太刀。そのまま2対1で戦闘、ここまで合ってるか?」
「ああ、相違はねぇ……です」
「別に取って食おうって訳では無いんだが……まあいい。2対1で戦っていて有利に立っていた所で私にやられて今に至ると。今回は銀髪少女に2人がかりで無理矢理迫ったと言うことだが弁明は?」
「無いです」
「そうか……反省は?」
「してい……ます」
「しています」
「別に女性プレイヤーに声をかけるなとは言わんが今度から無理矢理はやめろ。いいな?」
「はい……」
「ちなみに次目撃情報が入ったら……分かってるな?」
「はい……」
「反省したならやるべきことは?」
「迷惑かけて申し訳ございません」
「ございません」
「私に言ってどうする……謝るんだったらあの2人にだ」
「は、はい!怖い思いさせて本当に申し訳ございません!」
「申し訳ございません!」
蛇に睨まれた蛙のごとく縮こまって今にも泣きそうになりながら土下座するステルとベン。それを見て姉がハクとシラヌイにどうする?と聞いてみる。
「もう二度と女性にこんな事したらダメですよ?」
「今度見つけたら絶対完膚なきまでにのします」
「……許しては無いみたいだがまあいい。所持金の分配はどうする?」
姉は若干メンドくさくなったのか投げやり気味に尋ねる。ハクとシラヌイは互いに顔を合わせ同時に言う。
「全部シラヌイさんに」
「全部ハクに」
「お前ら……もう半分ずつでいいか。さてアイテムの返却を行うから立て」
未だに土下座している2人組を立たせアイテムの返却をする。アイテムを受け取った2人は「すいませんでしたぁ!」と最後に謝りそそくさと立ち去っていった。それを見送った姉はドッと疲れた顔をしていた。
「あー……こんなのキャラじゃねぇのに。もう色々めんどいからあいつらの所持金渡したらログアウトする!もう狩りって気分じゃない!あとでアリアいじる!」
「あはは……お疲れ様ミカ姉」
ケンカ?の仲裁などした事が無い姉は当事者としてどう進めたものかと悩みながらも仕切り、反省を促した。アリアは労いの言葉をかけるが余り効果は期待できないと察している。
「あの……何から何までありがとうございます」
「改めてありがとうございます」
「いいっていいって、お前らあんまり無茶すんなよ?」
そう言って2人へ所持金を渡してさっさとログアウトする姉であった。このあとどういじられるのか半ば予想が付いているアリアは苦笑いしながらも教会へ行きましょうかと提案する。
「あらら~教会に入ったら召喚したモンスターは召喚石に戻るようだね~」
「テイムしたモンスターもファームに戻ってしまうみたいです……」
「教会内でのモンスターの維持は無理ですか……残念でしたねアリア」
「そんなことだろうとは思ってたけどね。それよりも2人はあんな事あったけど大丈夫?」
「大丈夫です……1対1なら負けないんですがね……次は2対1だろうが圧倒できるレベルの差を付けます」
「少し怖かったけど……大丈夫です」
「そうですか……ちなみにハクさんはこの後どうします?」
「私はテルちゃんとシラヌイさんとパーティ組みたいと思っているんですが……いいですか?」
「構いませんよ」
「いいよ~よろしくねハクちゃん」
「はい!よろしくお願いします」
3人仲良くしているところを見て安心したアリアは頭巾と武器である杖を装備しそのまま3人に加護をかけてログアウトした。
ちょくちょく加筆です。




