第20話 3日目 昼2-1
20話で主人公がようやく戦闘する小説があるらしい
一度ログアウトして休憩を挟み再度ログインする。MPを確認すると全快していた。連絡してからゲーム内時間で40分経つとアユからメッセージが届いたため礼拝堂に向かう。
「やっほー!アリアちゃん今日もよろしくね!」
「うんよろしくねアユさん。シルトさんも」
「おう、よろしく」
「このシスターさんが先ほど言ってたもう一人の方ですか?」
「そうだよ!」
忍者っぽい服装の黒色ロングポニテ少女がアユに確認を取ると、お互いに向き直り自己紹介を始める。
「どうも臨時でパーティを組ませていただく暗殺士のシラヌイです。よろしくお願いします」
「祝育士のアリアです。今日はよろしくお願いしますシラヌイさん」
「祝育士とは……何というか見た目にピッタリな職業ですね」
「そうでしょうか?」
「うん!アリアちゃんの見た目優しそうなお姉ちゃんって感じだよ」
「アユさんまで……もう見た目の話はいいでしょう」
「むう……折角未来に期待しよう同盟がもう一人増えたのに」
「まさか私が選ばれた理由って」
「それはもちろん胸が……」
「その話はオレが居ない所でしてくれ」
「そうですよ。ほらシルトさんも待ちぼうけですし早く行こう」
女性の身体的特徴の話をしていて居場所がないシルトが話の中断を申し出てそれに乗っかる形でアリアも早く行くことを薦める。シラヌイは何か言いたげな目でアユを見ていたがそれもやめる。
「それじゃあ加護をかけますよ」
「昨日と同じ魔力でお願い!あの火力があればまず負けないよ!」
「癒しで頼む」
「え?え?」
「シラヌイさんはどれにしますか?」
「あの……加護って一体?」
「ああ祝育士というより加護魔法が初めてだっけ、じゃあ説明するよー!」
杖を装備したアリアに加護を要求するアユ達に着いていけないシラヌイを見てアユが説明を始める。一通り説明を聞いたシラヌイはアリアの加護の一覧から力の加護を受けることにする。パーティ申請を受けたアリアは承諾しながらアユ達に加護をかけていく。
「ちょっと装備変更するから少し待っててね」
「シスター服で行くんじゃないんですか?」
「この服町の中でしか装備できないからね」
「なるほど」
そう言って個別の更衣室で装備を変えるアリア。1分ほどで初期装備に着替えてアユ達の所へ戻る。
「お待たせ。じゃあ行こうか」
「おー!」
「おー」
「お、おー!」
上からアユ・シルト・シラヌイの順で返事をする。森へ向かうために東の門へ向かいながら雑談を始める。
「アリアさんはロングだったんですね。似合ってますよ」
「自動設定でこうなったんですけどね。シラヌイさんは自分で設定を?」
「はい。学校の規則であまり長くできないのでゲームだけでもロングにしようと思いまして」
「そうなんですか」
「何々?何の話?」
「髪の長さの話ですよ。アユは少し長いと言った感じですかね」
「私の髪?現実の長さに合わせて設定しただけだよ」
「アユさんらしい理由だね」
「でしょ!」
その後は服がどうして初期の服のままなのかとかシラヌイの服が忍者っぽいとかそんな話をしながら森に到着する。
「森に到着!レベリングもあるけどクエストもあるからサクサク倒すよー!アリアちゃんは私の横に居といて。シルトはいつも通り盾よろしく!シラヌイちゃんは私の討ち漏らした敵の排除よろしく!」
「わかったよ」
「りょーかい」
「わかりました」
「じゃあやるよー!」
「あいよ!『ヘイトシールド』」
シルトがアーツを発動すると森の奥から大きい蜂が15体ほど出現した。
「よーし蜂さんが大量に来たね!」
「大きいですね・・・あの太いのに刺されたらひとたまりもないですね」
「虫苦手なんだけどなぁ」
余裕そうにしているアユやシラヌイに対して弱音をこぼすアリア。大丈夫大丈夫と言ってアユが魔法を唱える。
「いくよー『エアカッター』!」
魔法を唱えるとアユの杖から無数の透明な刃が現れそれが敵に当たると一瞬でHPが0になる。一度の魔法で群れてきた蜂を10体まとめて倒すのは圧巻であった。残った蜂はシラヌイが速やかに駆除した。
「すごいですね。威力が低い風魔法で蜂を瞬殺するなんて……それに私もクリティカルを狙ったとは言えあっさり蜂を倒せるとは思いませんでした」
「でしょ!これが加護の力だよ!」
「なるほど……確かにこれは楽しいですね」
その後もシルトが敵を引き寄せターゲットを取りダメージを受けたらアリアが回復をしアユが風魔法のエアカッターで殲滅し残りをシラヌイが駆除この一連の動作をアユのMPが尽きるまで繰り返す。クエストの内容はビックビー(蜂の名前)を30匹倒せというパーティ向けのものだったが開始5分で達成してしまう辺り如何に加護の力がすごいか分かるだろう。
「あ、レベルが上がってる」
「こちらもソロの頃では考えられないくらい上がってます」
「私たちは昨日散々繰り返したからあんまりレベル上がらないね」
「そうだなぁ。ま。いいんじゃないか?」
狩りを始めてから20分が経ち森の中にあるセーフティーゾーンでレベルを確認する。アリアはレベルが1から6にシラヌイは4から8にまで上がっていた。アユとシルトは12から13に上がっている。
「ステータスの割り振りポイントが25ポイント……全部魔防でいいかな?」
「アリアちゃんのプレイスタイル的にそれがいいと思うよ」
アユに聞いてみるとそれで良いと帰ってきたため魔防に全部振る。そしてシラヌイも振り終わったようなのでこの後どうするか話し合う。
「この後どうする?ボスに挑戦する?」
「ボスってあの熊にか?火力足りるか?」
「そこは昨日覚えた新しい魔法でドカンと!」
「ようするに新しい魔法が試したいと」
「そういうこと!ねえアリアちゃんシラヌイちゃんいいでしょ?」
「私は構いませんよ、アリアは?」
「アユさんがやりたいんだったらやろうか」
「流石!これぞ同盟の結束力だよ!」
3対1でボスへ挑むのが決まり張りきっているアユと小さくないです小さくないですとブツブツ呟くシラヌイ。その2人の反応を見て苦笑いするアリアとシルトであった。
ステータス
名前:アリア Lv.1→6
HP:150→175
MP:200→250
魔防:40→65
振り分けポイント:0→25→0
スキル
《治癒魔法Lv.1→3》
いやー戦闘回でしたねー(棒)ええ・・・無理です!作者には戦闘描写なんて書けません!ボスも主人公に出来る事なんて後方からの回復魔法だけです!アユやシルトのほうがよっぽど主人公してますよ!
次回、森のボス戦(が終わったことにしよう)です。紅の王発動してもよかですか?




