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Free job online ~祝育士としての日常~  作者: 八神 憂
初めの街とシスターさん
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第02話 チュートリアル

チュートリアル回です

 次の日の朝、共働きの父と母と珍しく起きてきた大学生の姉に朝食を作り茶碗洗いや洗濯を一通り終わらせ現在11時である。ゲーマーである姉からMMORPGの注意点をあれこれ教えてもらう。


「とりあえずMMORPGで一番注意すべき点は一つ、現実での個人情報を絶対にしゃべらないことだ。自分の実名や住所だけでなく友達など他人の情報も含めてな。相手に聞くのもマナー違反だから気をつけるように」

「ふむふむ」


 過去に女性プレイヤーから個人情報を無理やり聞きだしてストーカーに発展することもあったらしい。


「戦闘についてだが、個人はともかくパーティで戦闘する場合はきちんと自分の役割を理解すること。魔法使いが前に出過ぎたら危ないし、剣士や盾が後ろに居ても意味がない。ここら辺はいいな?」

「うん、その辺りは大丈夫だよ」


 あまり戦闘をするつもりはないけどと付け加えると、そうかと少し安心した顔で言った。


「次に生産についてだが、きちんと市場の価格を確認すること。値段が高すぎると買ってもらえないし安すぎるとカモにされる。特に安すぎる場合は初心者と見られてしつこくつけ狙われる。悪質なギルドから勧誘される場合もあるから気をつけるように」

「わかったよ」


 他にいくつか注意点を聞いて、ログインした後フレンド登録するための待ち合わせ場所を話し合い、11時50分になったのでログインの準備をしようとお互いの部屋に戻ろうとしたときに姉から最後に一言お言葉を貰った。


「何にせよ自分のやりたいことを楽しめ。やっぱりゲームは楽しんだモン勝ちだ」


 笑顔で言った姉につられて、自分も笑いながら「了解!」と返事をした。


「12時になった。いざゲーム開始」


 ヘッドギアをかぶりゲームへのダイブの言葉を言うと視界が暗転し、ゲーム会社のロゴが表示された後ゲームタイトルが表示、パスワードのチェック等を行いチュートリアルが開始された。

 

『ようこそFree job onlineへ、それではチュートリアルを開始します。まずはメニュー画面を開いてみましょう。メニューと声に出すか頭の中で言ってみて下さい』

「メニュー」


 電子音の案内に従い声に出すと目の前に半透明のウィンドウが表示される。


『では次に装備をしてみましょう。メニュー画面の装備のボタンにタッチして武器を選択し装備ボタンを押してみて下さい』


 案内にしたがって装備のボタンを押してみると武器の右手の欄に「冒険者の剣」を装備させると背中に少し重さを感じ手で触ってみると武器があった。


『防具も同じように行うようにしてください。では武器を使って攻撃してみましょう』


 目の前にカカシが現れ頭の上に緑色のHPバーが表示された。武器を抜き攻撃をしてみる。せいやーそいやーと剣を適当に振り回しているだけでも当たればダメージが入るようで見る見るうちにHPが減りカカシが消滅した。


『次は攻撃アーツを使ってみましょう。武器を構えて「スラッシュ」と言ってみて下さい』


 同じようにカカシが現れたので構えをとり「スラッシュ」とアーツ名を言ってみると体が自動で動き先程とは比べ物にならない綺麗な横薙ぎの一閃がカカシに当たると同時に消滅した。


『次に攻撃魔法を使ってみましょう。ターゲットに対して「マジックボール」と唱えてみて下さい』


 再び現れたカカシに向けて「マジックボール」と言うと剣から魔法の玉が発生しカカシに向かって飛んで行き当たると同じように消滅した。


『次は回復魔法を使ってみましょう。視点を集中させて魔法の発動範囲を設定して「ヒール」と唱えてみて下さい』


 言われた様にいつの間にか現れたダメージを受けているカカシに視点を少し集中させると床に魔法の範囲と思われる光のラインが現れカカシを囲う。ヒールと唱えるとカカシのHPが一瞬で回復する。


『使用できるアーツや魔法はメニューのステータス画面から確認できます。これにてチュートリアルを終了しますお疲れ様でした。チュートリアル終了の特典がアイテムボックスに送られますのでご確認ください。質問がございましたらメニュー画面の下にある運営への報告・質問から行う様にして下さい。では「Free job online」本サービスをお楽しみ下さい』


そうして空間が光に染まり視界が晴れると、そこには中世の町が広がっていた。

 もっとチュートリアルを行う予定でしたがあまりにグダグダになりそうなのでこのような形になりました。ちなみに主人公が剣を使う最初で最後の場面でもある。

 次の話でステータスやジョブ、スキルの説明になると思います。

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