第14話 2日目 昼2-1
特にないよ!
昼食の作り置きを準備し居間でのんびりとしながら1時間ほど経ち、再びログインする。今回はギルドに寄り一旦報酬金を受け取り買い物をしようと思い至った。
「さてと……目立たないように冒険者の服に着替えたいんだけど」
割り当てられた部屋では着替えることは出来ないため礼拝堂へ行こうとすると、偶然居合わせたメディカから声をかけられた。
「あら?アリアさんおでかけですか?」
「あ、メディカさん。今からギルドに寄ろうかと思いまして。それでこの服では目立つため着替えようかと」
「それで礼拝堂の更衣室を利用しようと」
「はい」
「毎回礼拝堂に戻るのは面倒でしょうし、修道服で出歩けるようになったのでしょう?それでしたら良い方法がありますよ」
「良い方法ですか?」
「ええ。私たちが利用する勝手口から出てそこで着替えるという方法です。話すより見た方が早いでしょうし着いてきて下さい」
そう言って調合室や神父の執務室などを通り過ぎたさらに奥に扉があり、メディカが扉を開くと教会の裏に出た。壁に囲まれた通路のような場所であり出たところを誰からも見られない場所に位置する。少し通りを抜けると昨日姉と座っていたベンチがあった。
「ここなら誰にも見られませんので安心してお着替えできます。ちなみにここの扉は修道服を着ていないと開かないのを覚えておいて下さいね」
「こんな場所があったのですか・・・これでわざわざ戻らなくて済みます。教えていただきありがとうございます」
「いいのよ。じゃあ私はこれで」
「はい。また後で」
再び教会の中に戻って行ったメディカを見送り早速着替えを済ませる。冒険者の服を装備し教会の裏から出てギルドを目指す。
「ギルドの報酬どれくらい貰えるんだろう」
ギルドカードには報酬について書いておらず疑問に思いながらも冒険者ギルドに到着する。そこで相変わらず人の少ない町の依頼の受付に向かうとそこには暇そうにしていたミントが居た。
「こんにちはミントさん」
「あ、こんにちはですねアリアさん。今日はどのようなご用件でしょうか?」
「依頼をいくつか達成したので報酬を受け取りに来ました」
「わかりました報酬の受け取りですね。ギルドカードを提示してください」
「どうぞ」
「では少々お待ちください……依頼は5つ達成していますね。1つにつき2000Gですので合計1万Gですね。依頼は引き続き受けますか?」
「継続でお願いします」
「かしこまりました。ではギルドカードを返却します。総合受付で報酬をお受け取り下さい。またのご利用お待ちしてますよ」
「はい。また来ますよ」
最後に素を出したミントに笑顔で応えるアリア。ちなみにギルドの生産や採取、討伐クエストは1つが高くて1500G安くて700Gであるため町の依頼がどれだけ高いかは押して図るべきである。
そのようなクエストの事情を知らないまま総合受付で並ぶアリア。こちらでも知り合いの場所に案内を受けた。
「次の方ーってアリアさんですね」
「こんにちはキャロさん」
「こんにちは今日は何をされにきましたか?」
「クエスト報酬の受け取りをお願いします」
「報酬の受け取りですねギルドカードをご提示ってもうしていますね。少々お待ち下さい」
そう言ってギルドカードをクリスタルに読み込み報酬の勘定をすませる。「クエストの報酬を受け取りました」とメッセージが表示される。
「報酬はプレゼントボックスに入りましたのでご確認下さい。他に何かありますか?」
「特に無いですよ」
「かしこまりました。では引き続き活躍をお祈りしています」
ではまたと言葉を残して冒険者ギルドを後にした。ギルドを出てプレゼントボックスから報酬を取り出し何を買おうかと算段を立てながら一先ず食材が売られている市場を目指す。
「お金もあるし料理のバリエーション増やしたいな」
そう思い調味料や食材の物色を始め30分ほどで目ぼしい物を買い終わり市場を出る。お肉~お肉~と上機嫌で町を歩いていると後ろから声をかけられる。
「アリアちゃんだ!さっきぶり!」
「アユさんでしたか。さっきぶりですね」
「もっとフランクでいいんだよ!」
「あ……すいません。慣れなくて」
「いいんだよ。未来に期待しよう同盟として仲良くしたいし」
「何か変な同盟に加盟してることになってるね」
「アリアちゃんはこんなとこで何してるの?」
苦笑いのアリアを無視し何をしているのか尋ねてくる。ただ見てるだけと答えるとじゃあ一緒に見て回ろうということになった。
「そういえば他の人たちは?」
「休憩がてら一旦解散になってそれぞれ別行動中だよ」
「そうなんだ。アユさんは何をしてたの」
「アリアちゃんと同じく町をぶらぶら見て周って買い食いでもしようかなと」
「そういえばこのゲームで自分が作った料理以外食べてないなー」
「じゃあ今日は食べ歩きをしよう!食い倒れじゃー!」
「なんかテンション高いね」
「フフフ……これはヤケですよ。ぶっちゃけるとミカンとスイカの胸を見てると悲しくなってくるんですよ!ミカンどころかメロンじゃないあの胸!スイカもスイカ見たいだしさ!パーティ組んでてあの二人と比べられる私の身にもなれー!」
「お、落ち着いて。本音がだだ漏れだから。アユさんもそのうち良いことありますから」
「うぅ……アリアちゃんの優しさが目に染みるよ」
涙をほろりと流しながら頭を撫でられ落ち着いたアユであった。
次回はアユとの買い物です




