第13話 2日目 昼1-2
エタってないよ!
森の前の薬草の群生地帯に着き姉のパーティとそのまま別れる。姉達はそのまま森の中で狩りをしに行った。その場に残ったアリアは薬草の採取を始めるがある変化に気付く。
「あれ?昨日見たときは全部同じに見えたのに薬草の違いが分かる」
鑑定スキルの効果を実感しながらアリアは回復効果がある薬草のみを摘み取っていく。周りを確認しもう薬草が無いと判断すると一旦教会に戻る。
「メディカさん薬草採ってきましたよ」
「ありがとうございます。では早速始めましょうか」
「はい」
昨日と同じ作業を二人で繰り返す。そうして数ができた所でメディカさんからあるお願いを頼まれる。
「数が揃いましたので、指定された薬屋などに配ってきてくれますか?」
「いいですよ」
「ありがとうございます。では南と東の広場にある薬屋に回復薬をそれぞれ100本ずつお願いします」
「分かりました。南と東の広場ですね」
回復薬を100本×2を受け取り調薬室を出ようとすると思い出したかのようにメディカが声をかける
「その前にヴォルケ神父に会いに行って見てください。ちょっとした用事があるようですよ」
「ヴォルケさんからですか?了解です」
そう言って神父の元に行き話を聞いてみた。
「ヴォルケさん、用事があると聞いたのですが」
「ああ、用事と言うほどの用事ではないのだがね。その修道服の外への持ち出しを許可しようと思ってな」
「外への持ち出しですか?」
「そうだ。教会の関係者と一目で分かる様にするためは手っ取り早いからな。とは言っても強化も出来ないし範囲も町の中だけだが」
「いえいえご配慮ありがとうございます」
「こちらこそ手伝って貰って感謝しているよ」
そう言いながら呪文らしき言葉を二言唱えると「修道服の行動範囲が広がりました」とメッセージが現れる。
「では、今後も頼むよ」
「はい、こちらこそ」
そう言って神父以外誰も居ない礼拝堂を後にする。町を歩いているとシスターさんが出歩いていると注目され顔を赤くしながらも東の広場の薬屋に到着する。中に入り店員さんと思われるおばあさんに声をかける。
「すいません、教会からの依頼で来たのですけど」
「おやおや見ない顔だね。新入りかい?」
「はい、昨日から教会でお世話になっていますアリアです」
「これはこれはご丁寧に。この店の店主オストだよ」
「オストさんですね。それで依頼の回復薬を届けに来たのですが」
「おお助かるよ。昨日から冒険者が多くなって一人じゃ調薬が追いつかなくてねぇ。ありがたやありがたや」
「いえいえ構いませんよ。では今後ともよろしくお願いしますね」
「こちらこそお願いするよ」
「はい。ではこれで」
依頼の品を納めオストの薬屋を後にした。東の広場に出て再度注目されながらも南の広場を目指す。途中で男性プレイヤーに声をかけられながらもどうにか南の広場の薬屋に到着した。
「すいません、薬を届けに来たのですが」
「おお、わざわざすまんね。おや?新入りさんかね?」
「アリアです。以後お見知りおきを」
「アリアちゃんだね。ワシはジュードじゃ、この薬屋の店主をやっておる。今後も教会に依頼を出すと思うからよろしくのう」
「はい。ジュードさん」
優しい感じのおじいさんのジュードに笑顔で対応しながら依頼品である回復薬を渡す。メディカちゃんにもよろしく言っておいてくれと言伝を頼まれながらもジュードの薬屋を後にする。
「一旦教会に戻ろうかな……」
依頼も終わり教会でログアウトしようと思っていたら、レーゲさんが荷物を持っていたので声をかけてみる事にした。
「レーゲさんこんにちは、そちらの荷物は?」
「あらこんにちはアリアさん。この荷物は孤児院の子供たちの洋服です。少し破けてしまっているから、教会に持ち帰ってメディカさんに縫ってもらおうと思いまして。アリアさんはこれからどちらに?」
「薬の配達が終わったので一旦教会に戻ろうかと。よかったらメディカさんに持っていきましょうか」
「お願いできるかしら」
「はい大丈夫ですよ」
レーゲから荷物を受け取り教会へ向かう。
「メディカさん。戻りましたよ」
「お疲れ様。今からお昼だけど一緒にどうです?」
「嬉しいお誘いですが遠慮しておきます。ジュードさんがよろしくと言ってました。あとレーゲさんから荷物を預かりました」
「あら残念。レーゲさんから荷物って……子供のお洋服ですか」
「縫ってくださいと言ってました」
「わかりました」
「では、私はこれで」
「はい。また後で」
部屋に戻りログアウトしたアリアであった。
スキル
《鑑定Lv.1→3》 《採取Lv.3→5》 《調薬Lv.2→4》
シスター服で出歩くアリアの話でした。相変わらずNPCばかり増えていく。
姉が関わる→プレイヤーが増える
アリア一人→NPCが増える




