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Free job online ~祝育士としての日常~  作者: 八神 憂
初めの街とシスターさん
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第01話 キャラメイク

連載に切り替えていくことになりました。商業化などは一切考えていない趣味全開の作品になります

 VR技術が発達した近年、元々は軍事用に開発していたが医療やスポーツ等様々な分野で発展していき、ついに娯楽にお鉢が回ってきたのであった。

 ゲーム会社は我先にとVR技術を活かせるゲームの開発に躍起になった。まずは簡単なパズルに始まりクイズやレースに続き簡単な格闘ゲームが売り出され、ついにはMMORPGの発売が決まったのであった。

 初めて発売されるMMORPGの名は「Free job online」ファンの間ではFJOと略されている。ゲーム内容はよくある剣と魔法のファンタジーでありその名の通りジョブシステムが採用されているが、注目すべきはそのジョブの多さである。その数なんと300以上!自分に合ったジョブとスキルを選び自由に異世界の生活を満喫しよう、とは公式ホームページの言である。

 

「数が多すぎるなぁ……キャラメイクでここまで悩むとは思ってなかった」


 現在、β版の配信が終わり本実装がいよいよ明日に迫っている中キャラメイクの場で有石秋太ありいしあきたは悩んでいた。

 ゲーマーの姉である有石冬音(ふゆね)がβテスターに当選しそのβテスト期間中に最も多く有意義な意見を送った事で公式から家族や友達を誘ってみませんか?とゲームソフトがβテスター特典の1本に加えてもう1本、計2本贈られてきた。

 その1本を姉から貰えることになったのが昨日の夜で、今日の夜に自分用のパソコンにゲームソフトのインストールや設定を姉にやって貰い本実装の前にキャラメイクを済ましていた方がいいとアドバイスを受け早速取り掛かったのはいいがジョブを決めていてジョブをひとつひとつ確認していたら時間がかかってしまって現在に至る。


「明日から夏休みに入るけど……夜更かしはしたくないしなぁ」


 家事を終わらせて9時にキャラメイクを始めたのだが現在の時間は9時45分である。いつも10時に寝ているため、時間が無いなとぼやきながら設定画面とにらめっこを続ける。


「戦闘はできる自信無いし、生産職か補助職になるのは決まってるんだけど……どれがフユ姉の助けになるんだろう?」


 ゲーム内で見れるネット情報を頼りにあれでもないこれでもないと悩んでいるとひとつのジョブに目がとまった。


「えーと?祝育士……戦闘能力は無いが多くの加護魔法を覚えられるため他のプレイヤーの補助にはもってこい、か。β版には無かったみたいだしせっかくだからこれにしてみようかな。次はスキルを5つ決めないといけないのか……後である程度取得はできるみたいだしこっちは早く決めちゃおう」


 そう思って相性の良さそうなものやしたいことができるスキルをあれこれ採っていく。これで良し!と決めて名前を入力する


「名前はシンプルにアキでいいかな?ってもう使われてる……あだ名のアリアは?ってこれは通るんだ、時間も無いしこれでいいかな」


 容姿設定も後である程度いじれるみたいなので自動設定を選び設定完了のボタンを押し本当にこれでいいですか?と最終確認画面が出てくるが迷わずOKのボタンを押す。

『設定が完了しました。本実装は20日の12時開始です。Free job onlineをお楽しみください』

 というポップが出て画面の下のログアウトボタンを押してゲームを終了し、VR用のヘッドギアを外して眠りについた。


ステータス

名前:アリア Lv.1

ジョブ:祝育士 Lv.1

スキル:《杖Lv.1》《調薬Lv.1》《採取Lv.1》《料理Lv.1》《裁縫Lv.1》

次回はチュートリアル回となります

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