出逢い…
「ここはどこだ?」
俺は目が覚めると、見慣れない場所にいた。
そこは、少し暗いが周りは見渡すことができる。
そこは、一室の部屋だ。大きさは6畳くらいだろうか…。
いくつか、ガラクタのようなものが転がっているが…。誰もいないようだが。
考えをめぐらしているとブラウン管のテレビをつけたようなブゥーンという音が聞こえ
「目が覚めたかね?紅柄 覇流鬼君」
覇流鬼は音のするほうを見た。そこにあったものは熊のぬいぐるみ?
「お前はなんだ?何者なんだ?」
「おれ?おれか?」熊は一呼吸おいていった。
「おれは、”死神”さ!」
「死神だって?はっ…。そんな嘘をついたって無駄だ。さっさと本当のことを言えよ」
もちろん、信じるわけがない。死神なんてものは存在しないんだからな。
すると、熊は…
「…あははははははははは!」
突然笑い出したのだ。しばらく笑い続けると
「死神が信じられないのか?まぁ確かにいきなり死神と言われても信じられんか。
だがな、本当に死神なんだよ」
こいつは、いかれているのか?それとも演技なのか?
「おや?まだうたがっているのか?」
「当たり前だろ。そんな事信じれるか!」
「そうか。ならば証拠にお前の親戚が死んだ年、日にち、時間を言ってやろう。」
「なんだって?そんな事できるわけがないだろうが」
「ふっ…。1998年8月28日、午後9時」
今のは、じーさんがなくなった…!
「翌年の11月20日午前二時」
おばさんがなくなった…
「2001年7月11日午前11時」
「なっ!」それは、母さんがなくなった日!
これ以上にない証拠だった。すべて本当の日にちなのだから…。
「お前は本当に死神なのか?」
「だから、何度も言っているだろ。
死神だってよ」
「だとしたら、死神が何よようだ。この俺に」
「簡単な話しさ。死神の仕事は魂を回収する事。君の魂を回収しにきたのさ」
なにを、バカな事を言っているんだ?
魂を回収?この俺の?死んでもいないのに?
「死んでもいなのにの、なんで魂を回収しに来たんだ…とかおもってるだろ?」
そういうと死神は、ニヤリと笑ってこちらをみてきた…。
「…確かにそうおもったよ。俺は死んだ覚えはない。なのに魂を回収されるのは何かすじが通らないじゃないか。」
俺が考えていた事に関しては、特に驚く事でもない。しかし、いくら考えても意味がわからない。なぜ、死神は俺の前にあらわれたのか…。
「そうか。君は記憶が飛んでるようだな。
なに、よくある事さ。死んだ時に頭が強打された場合、気おくが抜け落ちる事がな。」
「記憶が飛んだ…だと?」
「そうさ、いわゆる記憶喪失さ。君は何者かに殺された。だから、魂を回収しに来たのさ。」
殺された…だと?
「何を言っているんだ?事故にあってしんだとかじゃないのか?殺されたって、誰に殺されたんだよ!」
「まぁまぁ、落ち着けよ。間違いなくお前は殺されたんだよ。誰かに。とわいえ、俺は誰に殺されたか知っている」
「なんだって?しっているなら教えろ!」
「だから、落ち着けって言っているだろ。確かに教えることはたやすい。だがな、それじゃぁダメなんだよ。」
「何がダメなんだよ!俺は死んだんだろ?それを聞いたところで何も変わらないだろ。」
誰かに殺された。一体誰に?俺達はいったい、誰に殺されたんだ?
…俺達?
「おい、死神。一つ質問がある。」
「なんだ?犯人なら教えんぞ。」
「違う。いま、俺は俺達は誰に殺された…と考えた。俺と一緒に誰か殺されたのか?」
死神は、それを聞くとニヤリと笑ったかと思うと突然…
「ご名答!その通りだ!君は複数の人間と共に殺された!」
やはり、そうだったのか…。
しかし、誰だ?誰が一緒に殺されたんだ?
「まだ、一緒に死んだやつは思い出せんか。だが、かまわん。」
死神は何かを取り出しそれを、俺に投げた。
これは…指輪?
「これは、なんだ?」
「見ての通りさ。指輪だ。だが、ただの指輪でわない。」
死神は俺に質問をさせないかのように、続けた。
「君にはこれから、試練を受けてもらう。」
試練…だって?
「試練て、なんだよ。そんなもの受けてどうするんだよ。それで、天国行きか地獄行きか決めようとでもいうのか?」
俺は、少しからかうように、いってやった。しかし、死神の答えは全く違った…。
「そんな事ではないさ。君が死ぬか生きるかを決めるのさ。」
…なにを、言っているのかわからなかった。
しんでいるのに、死ぬか生きるかを決める…だって?
「何を言っているんだ?おれは、死んだんだろ?」
「そう、君は死んだ。殺されてな。死神てぇのは、魂を回収するのだけが、仕事ではない。死をつかさどる神。だから死神なんだよ。」
いきなりなんだ?死神について、話し始めた?
「神は人間に試練を与える。試練を合格すれば幸せを、失敗すれば苦しみを。死神の場合も、もちろん試練を与える事ができる。殺された場合に限ってな。」
どういうことだ?殺されたから、試練を与える?なんの意味が…。
「君が、今から受けてもらう試練を合格すれば生き返ることができる。勿論、殺された他の奴もな。しかし、失敗すれば君の魂を回収させてもらう。」
「いきかえれるのか!?俺たちは!」
俺は無意識に叫んでいた。叫ばずにはいられなかった。」
「あぁ、そうだ。試験を合格すればな。試験を受ける気になったかね?」
「あぁ!」そう、短く答えると、死神はまたも、ニヤリと笑うと
「そうそう、俺の名前を教えておくよ。俺は刃偽と、読んでくれ」
そういって、試練の準備を始めたのだった…。
お読みいただいて、ありがとうございます。
どうでしたでしょうか?
不慣れななか、書いて見たので、見苦しいかったと思います。
ですが、ぜひアドバイス等をお願いします!
今後の参考にさせてもらい体とおもっています!
この続きも書いて行きたいと思ってますので、そちらも読んでもらえたらさいわいです。
では、また何処かで