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55日目 1匹が外に出されて冷たくなっていました……別の子が?

挿絵(By みてみん)

3つのケージを並べていて、左がくろちゃん専用隔離ケージ、

中央がひよこ電球があって温まる2匹の新しいヒナ、右が55日と30日の6匹のヒナである。


朝起きて餌と水を上げようと中央を見たら、1匹しかいない。

ペット尿シートを剥がして、餌やりも外して奥を調べるけどどこにもいない。


何故だ!? 3~5日では、飛び跳ねることはできないし、5センチ以上高いケージを超えることはできない……ありえない。


今までにない不安、それは隣の6匹である。


ヒナたちを保育器から出してあったかいひよこ電球の中央ケージに入れてから、妙な違和感があった。


隣の数匹がひょいと隣からやってきて、ひな用の餌の粉をつまんではまた戻っていく。


既に彼ら彼女らは、幼いヒナを知っているし、慣れているはずなので特に攻撃はしないだろうと考えていた。



今日、残り1匹になっているところで「とある大きなヒナが新ヒナをつついて投げた」。



まさか……ケージの少し外、段ボールの隙間を見ると、すでに目を閉じて冷たくなっていた1匹のヒナがいた。



悲しみもあった、でもそれ以上に怒りがあった。

この4日目のヒナが、自力でここから出られるわけがない。

あと、上り坂のような足をかける場所もなく、あたたかくて寄っていくひよこ電球は逆方向である。

例えひよこ電球に近づいて乗り上げたとしても、乗り上げた先に今回の隙間には落ちない。


可能性としてあるのは、6匹のどれかのヒナが中央に餌のために侵入して、何かの目的のためにつまんで掴んで外に投げた。


もしくは、新ヒナがあったかいひよこ電球によじ登ろうと、6匹のケージに入り、追い出される形で外に放り投げられた。


その後、寒さに耐えられずに死亡したか、執拗に突いてやってしまったのか。



真相はわからない。

でも今時点で分かったのは「色が他とは違う場合に攻撃的になっていた」ことだ。

白や黄色の新ヒナは、大きな白や黄色のヒナは攻撃しない。

シルバーや茶、黒が「異物」とみなしてつまみ出すのである。


許せない……でも亡くなったヒナは戻らない。

同じように公園のヒナたちが眠る土に埋めて、同じことにならないように2つのケージの間に網を設置した。

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