ゲンナイの巻②
腹減ったー
見渡す限りの平原
時折ある雨水の溜まった水場に、見たことも無い生き物が口をつけ水をガブガブと飲んでいる。
そりゃ異世界だもんな、魔物とかいるよな
少しだけ納得するが空腹だからといって、ソレに手をつけようとは思わない。
得体の知れない生き物程、怖いものは無いのだから
街までどのくらいなんだ、夜までにはつきたいな、最悪、野宿の可能性も、でも火が無いしな~
ぶつくさ呟きながら道中拾った手頃な木を杖代わりにして歩く、まだ足取りは軽い。
幸いなことに太陽は照っているがそこまで暑くは無い、熱中症などの心配は無さそうではある
しかしあの女神、優しさの欠片も無いな、もう少しチュートリアルとか、お金とかチートとか、普通くれるだろ普通!
無いものねだり、なことに不満を抱きながら足を進めると、大きな砂煙を上げ猛スピードで走る生き物が近づいてきた。
何だありゃ、
目を凝らし、視認出来る位に近づいて来た生き物を見ると、大きな角が3本あるトカゲの様な生き物がヨダレをたらし走って来る、
勿論俺だよな…
はぁとため息を付きながら、持っている木の棒を構える、柄の部分をギュっと握りしめ、いつでも打ち込める体制をとる
トカゲはその角をこちらに向け突進を続ける
幸いなことにかわせないとまで無い
交差する瞬間、その背中に渾身の一撃を放つ
硬っ、
両手がジンジン痛む、急ブレーキをかけたトカゲを後ろから追撃する、2回、3回、何度も何度も振り下ろす木の棒、壊れるよりもまず圧倒的な変化があった
ジュ
焦げた臭いでとある変化に気づく
トカゲの体表が赤くなり熱を持っていることに
ヤバっ、マジかよ!
振り向き大きく口を開けたトカゲから
赤くそしてキレイな炎の渦が飛び出そうとしていた




