転生
「呆気ない最後だったな」
ヒトは必ず死の運命からは逃れられない。
それが突然自分の身に降り掛かって来たものだからそんな感想しか無い。
大きな祭壇、赤と黒で装飾された丸く大きな鏡で自分の最後をまるで映画のワンシーンの様に見れた。
目の前にいる黒髪の女神、和服姿が似合うとびきり美しい女神は俺の最後を見せてくれた。
そして、
これからの魂の行き先を語り始めた。
「地獄まで1000年、天国なら1万年、異世界なら
貴方は適正があるので、今すぐ転生できますが?」
なんて不条理な条件に疑問を持たず、俺は即答した。
「転生でお願い致します!」
「わかりました。」
とだけ女神は答えると
急に身体に光が巡り、そのまま視界がホワイトアウトした。
〜〜〜
〜〜
〜
目が覚めると何もない平原、どこまでも青い空が広がっていた。
生きている実感を得るためだろうか、全身を触り無事を確かめる。
「生きている、転生できたのか?」
「はい、貴方は、無事転生に成功しました。
ここは異世界ニグルムンド、剣や魔法もある不思議な世界です。
好きですよねゲーム?貴方の好みの世界に転生出きるように取り計らいました。」
流石は女神。趣味ゲーム、アニメの俺からしたらご褒美だ。その辺は分かっていてくれたのだろう。
「貴方はこの世界の一般的な成人男性、歳も18歳からやり直し、顔も少しだけイケメンにいじっておきました。」
「ありがたい、せっかく生まれ変わったのに彼女も居ないなんて寂しいからなぁ。」
顔を擦ると少しだけ生前よりかはスリムになっている気がする。
「それでは、私はこの辺で、せっかくですから寿命まで今度は生きて、世界を楽しんでくださいね。」
女神はそう言うと、陽炎の様に消えていった。
消えていった女神、残されたのは何も無い平原
「あれ食料は?チートは?お金は?
どうしたらいいの?お~い女神様?」
何も無い平原に訴えて見るが返す言葉も無く、数度空に呼びかけを繰り返すが
その返事は帰って来ることは無かった。




