表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/68

69.エピローグ




 サンドアの街から森の都グリンデへ向かう街道は『休日街道』と呼ばれています。


 それは、『休みの日にゆっくり旅するのにおすすめの街道』と言う理由でその名前が付けられたとも。


 また、『通る人が誰も居なくて、いつも休日のように空いている』という理由で呼ばれるようになった、とも言われています。



 サンドアから出たところ。休日街道の入り口で、人を待っていました。


 隣には鎧を脱いだリューさんがいます。今日は戦わないので鎧を脱いで、普段着の彼女。


 Aラインのベージュ色のワンピースにブラウンのニットという出立ち。とってもかわいい!



 昨日、わたしはリューさんと一緒に車を買いました。ちっちゃいトラックです。白と緑のツートンカラーの小型トラック。


 リューさんには散々止められたのですが、エルからお金を渡されて、そのお金でこのトラックを買っちゃいました。


 だって、これからこの世界中をあちこち廻って、わたしは世界一のお店を開くんですから。それが約束です。



 遠くから待っていたアイツが歩いてきました。


 予想通り、朝早く出発したようです。時間に厳しいんです。


 「おーい! 遅いじゃない、早く乗りなさいよっ‼︎」


 わたしが声をかけると、何でこんなとこにいるんですか…… という顔をしています。



 「グリンデまでは遠いんだから、これで行きましょ。昨日買ったのよ。かわいいでしょ?」



 やれやれ、という顔をしながらも、結局は観念したのか、荷台の方に乗り込んで、早く出せと言わんばかりに運転席の方をばんばん、と叩きます。



 わたしはゆっくりアクセルを踏みました。



 海の街を離れて、わたし達は次の街へ向かいます。



 グリンデへ向かう道はずっと一本道。



 対向車もいなければ、後ろからついてくる車も、街道を歩く旅人の姿すらありません。



 わたし達はまっすぐ、目的地を目指して走ります。



 窓の外を見ながら、助手席のリューさんは鼻歌を歌っていました。それに合わせて、わたしも歌います。



 ふたり顔を見合わせて、笑いながら。



 今日も、とてもいい天気です。



 ──きっと、明日も。


 

お読みいただき、ありがとうございます!


続きが気になると思っていただけましたら

ブックマークと、ぜひ評価の方もお願いします!


読みやすい文章が書けるよう、勉強中です。

感想や改善点も書いていただけたら、作者の励みになります‼︎


評価はこのページの下側にある

【☆☆☆☆☆】をタップしてください。

よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ