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2.私は追放されそうな竜戦士を発見しました!

 


 串焼きを全種類頼んだら、三十種類近くあって、全部で百五十本の串焼きが出てきてびっくりしました。


 「よーし、今日は全部食うまで帰れまてんだっ!」なんて言ってたモニス先輩でしたが、二十本も食べたところから一言も喋らなくなって、残った串焼きをお持ち帰りして帰って行きました。


 わたしは、なんとなく飲み直したくなって、行きつけのバーへ行きました。


 カウンターに座ってスコッチを飲んでいると、ボックス席の方から何やら大きな声で話す人がいます。英雄の団体でした。


 わたしの背丈程もある、巨大な盾を持った英雄が大声で仲間に捲し立てています。


 英雄はモンスターもいない店の中でも鎧を着たままだし、平気で店内に武器を持ち込みます。全く何を考えているのか理解できません……


 

 英雄の男の声は店内に大きく響きます。


 「アタッカーはダメージを出してなんぼでしょう? あっと言う間に死なれちゃ、正直お荷物としか言いようがない!」


 「ごめんなさい……」


 「パーティメンバーにはそれぞれ役割があるわけじゃん? ていうかそれ以前に…… バトルフィールドのギミックやらモンスターの動きは事前に調べて予習して、頭の中に叩き込んでおいてもらわないと」


 「はい……」


 謝ってばかりだった竜戦士は結局最後まで怒られっぱなし。他のパーティメンバーが盾の男を「まぁまぁまぁ……」となだめ始めて、どうやら反省会はお開きになったようです。


 英雄も苦労してるのね。


 「じゃ、来週はせめて最初のフェーズはクリアできるようにならなきゃ、話にならないからな…… 次は絶対死ぬなよ! モンスターの攻撃受ける役目は俺なんだからな! なんでオマエが毎回真っ先に死んでんだよ‼︎」


 冷め始めてたはずのお湯が、何をきっかけにそうなったのか、また突然沸騰するように怒り始めて、思わず吹き出しそうになりました。


 お開きになったはずが、帰り際にまた怒られて…… 災難だな、あの英雄も……



 「他人の不幸は蜜の味…… ってね」



 思わず口から出てしまった言葉を飲み込もうと、わざとらしく咳き込みました。あの竜戦士が、がっくりと肩を落として、まだカウンターに座っていたからです。





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