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000 あの日


 その透き通った青い眼はまるで海みたいだ。



 青い眼はただ虚空を見据え、少女の頬を一筋の涙が流れる。

 それは銀色の花が咲き乱れる大地に一滴の雫として落ち、まるで波紋を広げるように風を舞い上げる。


 周囲を彩る銀色の花びらが天を駆け、空に浮かぶ二つの月がそれを幻想的な光景に変える。


 少女は一人。

 幾つもの傷が痛々しくある細い腕を、ただ空に伸ばす。


 恨みに悲しみ、不安、恐怖、絶望……

 この世界にあるのはどうしようもない現実、そして繰り返される悲劇。

 悲しみから悲しみが生まれる世界。


「私、大罰を引き受けたよ。だから、もう一度声を聞かせて……」


 少女は泣き崩れた。

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