色部洋くん、伊果葉ちゃん。
色部洋くんは伊果葉ちゃんのことが好きであるが、伊果葉ちゃんは色部洋くんのことをを嫌っている。
色部洋くんがいくら伊果葉ちゃんに「あなたが好きです」と言ったとしても、伊果葉ちゃんが色部洋くんのことを好きになることはないし、伊果葉ちゃんがいくら色部洋くんに「あなたが嫌いです」と言ったとしても、色部洋くんが伊果葉ちゃんのことを嫌いになることはない。
両者の間には明白なる意思の食い違いが生じているにも関わらず、両者は自分の意思を曲げようとはせず、相手に対するコンタクトの仕方も変えようとはしない。
一方的な好き嫌いの感情が止むことはないのである。
何故であろうか。