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愛縁奇縁  作者: 幸介-kousuke-
9/33

嫌味


「山ちゃんはさ」

「はい」

「神崎さんの事どう思う?」

「え…それはどういう意味で、ですかね」

「印象というか…恋愛対象として見れる?」

「確かに神崎さんカッコいいですけど…でも、私結構年離れてますからね」

「5歳違うんだもんね」

「私…3歳くらいが限界と言えばいいんでしょうか」

「そっかー…そうか、うん」

「確かにカッコいいですから目の保養にはなりますよね」

「うん、それは言えるね」

「実際この部署でも神崎さんの事になると皆さん敏感ですから」


確かに同じ部署で狙っている人がいないと言えば嘘になるだろう

人数が少ない部署故に接する機会は増えるのだから


それにフルタイムでなくパートも入れたら女性の数はぐんと多くなる

絶対狙っているだろうって人も知ってる

でもそれを抑止している人もいるのも知ってる


女性が多い故の問題というか、そんな話だ


「私、出張行く前に暗殺されたら宜しくね、山ちゃん」

「く、来宮さん!?」


遠い目をする来宮に慌てる山口さん

私大丈夫かな…色々と


そして昼休憩からあがる

基本私の部署は2編成になっており事務とカウンター業務

私はカウンター業務メインで仕事をしているので正直事務の人と関わる事は少ない


でもたまに関わるのが共同の機械を使っているのでそれが重なった時

必要な書類が販売フロアにあって取りにきた時くらいなのだが


因みに神崎さんは元々事務管理をしてから販売に移ってきてくれた

だからどっちの事情も知るまさに中間の立場になれる人でそれが頼られる所以なのかもしれない


「来宮さん」

「はい?」

「このパンフレット何処にあるかわかる?」

「あ、それならこっちにありますよ」


そう言いながらごそごそと探し手渡すと

少し不満な顔をされた


「ありがと。でも販売してる最前線なんだからもう少し早く探せると思ってた」


そう言い捨てられていなくなっていった

完全嫌味だろと思いながら気付いた


神崎さんの事、関係しているのではないのだろうか

先程の話の通り神崎さんは元は事務にて色んな女性社員に教育もしていた


そのなかで惚れる人は絶対いただろう

つまり私はその人達にとって格好の的になる


神崎さんと仕事であれ一緒に2泊3日過ごす女として

でも決めたのは副長だから

文句があるなら副長に言えばいいのに

事務の方達にとっては私に会いにくるより目の前にいるんだから


そしてその様子を見ていた人が一人来宮に近づいた



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