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エインシェントボールド・サーガ  作者: いしいちゃん


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第9話 森の民エルフのぼちゃかわ美女

世界ができたころ(あるじ)は、平原・森・水辺(みずべ)・空・山・光・闇を形作り、そして世界の安定のため、それらを治めるものを創ろうとした。

それが主の麓で進化した『長寿種』である。

平原にはその王たる、平原を駆け回る獣人を。

深い森には、神の使者である森の民エルフを。

世界全体に張り巡らされた水域には、神の眷属である管理者竜人を。

鉱山には、神の使用人である山の主、ドワーフ

神の麓、最初のレイクの民である神の友、吉丁虫(きちょうちゅう)

そしてその光の表裏、闇には、魔が放たれた。

長寿種は各地に放牧されそれぞれの歴史を刻み、それぞれの文化を築いていった。


_______________________________________________


エルフの集落では、エルフの集落に招かれた俺たちは丁寧な扱いを受けた、といえばそうなるが、襲われることはないにせよ、歓迎の目を向けられることはなかった。

ただ若いエルフを監視につけられただけで、自由に街を見ることもできた。

エルフの町は美しく幻想的だった。森に囲まれ太陽の光は通さないものの、淡く光る花や植物が四六時中

集落を幻想的な光で包んでいた。そして舞台化のように俺たち以外に美しいエルフしか見当たらず異物を浮き彫りにした。そしてエルフはみんな布のような服を着ていて、兵士は短剣と弓を携えていた。商店や宿屋などもあり、いまだ原始時代のボールド族よりは文明が発達していることは確かだった。

「なんでみんなお美しい顔してにらんでくるの?」俺は監視係エララにきいた。エララはエルフ特有の美しい光り輝く肌、端正な顔立ちを持つアイドル級の別嬪さんも少しふっくらして人当たりもよく女性慣れしていない俺も気後れしないで接することができる、スペシャルな理想すぎるお嫁さんって感じだ。

「、、、よそ者は基本好みません。あと魔の者と怪しんでいる者もいます」

(魔の者?物騒なこといってもかわいい)

「長寿種同志仲が良いわけではないです。龍様がいるから世界が平和です」

(龍様がこの世界の神様みたいなのはわかってきた)

「ほんとうは喧嘩したいけど、龍様?がいうからみんな仲良くしてるの」

「100年に一度長寿種のそれぞれの長はレイクに呼び出され、戦争したりしてたら龍様から怒られます」

「龍様ってレイクにいるの?りゅうさまってドラゴンだよね?(あのドラゴン像が動くのか?ファンタジーすぎるっ)」

「龍様のお姿はわかりません。エルフの長以外は見たことがありません。まあ、龍様とお呼びさせていただいていることを考えると、龍様はドラゴンに近い種なのかもしれません」

「ピンポンパンポン~フェネラ様さまから伝言です。エララ、エララ、ドラゴンフライの子供を連れて、女王室に来てください。繰り返しますフェネラさまか、、、」

そのとき放送で女王に呼び出された。


「レイクに帰ってください。さすればほどなくして、『まことの龍様のお言葉』を話せるようになる、と思います」森の民エルフの長フェネラがいった。お美しい。絹のローブを着てティアラをあしらい凛々しく上品で肌はつややかに輝きファンタジーで想像したお美しいエルフの女王さまそのもの。

「そして龍様はお変わりないか。100年に一度のお目通しの会がなくなりもう数千年が過ぎてしまいました」

「龍様?」

「そう豊かなレイクに鎮座するあのお方こそ。この世界の主である龍様です」

「レイクの中央にあるドラゴンのこと?」

「いまはドラゴンの形をとられているですね」

「龍様の麓レイクは命の源、我等れも含め全ての長寿種は神の子です」

「、、、大きなドラゴン像のこと?」

「像?龍様は休んでおられるのか?だから、、、」

「ドラゴンがいたって昔話は聞いたことあるけど、レイクにドラゴンはいない。レイクを守っているのはボールド族。レイクのドラゴンは偽物の石像なの」

「まことか?」

「、、、近くで見たことないけどほんとかと」

「まさか、、いやありえるか。龍様失礼いたします」エルフの長は仰々しくレイクの方向を仰ぎ見る。

エルフに目は数千キロ先も見通せる。レイクの長はレイクに鎮座する神を、神らしきものをみた。

「だから、あなたたちは進化せず、龍様の不在を闇が付け狙っているのか。。。」


そのあと女王フェレラは教えてくれた。

最近力を強めている『魔族』がレイク進行を伺う不遜な動きをしていること。

そしてエルフも知らなかった龍様がレイクから去っていることを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

さらにこの像は100年毎の会合が取りやめになった数千前から龍様不在を隠匿するためにつくられたということ。

「レイクの猿人に精巧なドラゴン像を造る技術はない。必ず山の主がからんでいるはずです」

「山の主?」

「我が同胞である龍様の子、山の主ドワーフです。彼らは精巧な石工技術を持っています」

「彼らがレイクのためにドラゴン像を造ってくれたってこと?」

「エララ、こちらの方々と共に、ドワーフから龍様の居場所を聞き出してきなさい」

「え。俺たちも?」

「あなた方、空の王者ドラゴンフライにとっても龍様を探さねければレイクの猿人のままですよ」


俺はエルフの加護。とサチはエルフの弓を授かり、絶世の美女エララとドワーフの鉱山に向かうことになった。そして旅立ちの日、エルフの集落に来てからエララに終始デレデレしていた俺にサチが言葉を投げつけた。

「ワタシとエララは友達になりました。そしてトンボは婚約者から友達以上恋人未満に格下げになりました」

(え?サチと俺はもう夫婦じゃなかった?友達以上恋人未満…確かにそれらしいこと何もしてないけど…)

「好きにエララにデレデレしてください」

「…私、さすがに顔面が不細工な猿人は無理なんですけど」エララがいう。

「だよねー。エルフ全員が全員美しすぎる!!」サチが追い打ちをかける。

(エララに勝手に振られるわ、サチに降格扱いを受けるし、女子チーム強いし)

「女ムズイ」

俺の猿人最強イケメン仕様もぽちゃかわエルフの美的価値観に全く及ばず。

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