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テント

作者: かさぼう

「テント」


喫煙スペースに着くと


ちょっと一息という具合に

皆は煙草に火をつけ出した

僕の吐く息は白く寂しい


彼らはキャンプ場に着くと

テントを囲む

キャンプチェアーでくつろぐもの

焚き火にあたるもの

テントの屋根に登って寝そべるもの

酒を飲むもの


付近に吊り下げられた

いくつもの暖色の電飾に 

テントは照らされている


僕は離れたところに立ってそれを見ている


また少し離れたところに

白髪混じりのオタクがいるが

僕は近づきもしない






「四年坂」


 目の前にあるは思念坂


 石段などなく 土丸出しのの登り坂


 それは里山の登山道のように


 山の斜面に対して葛折に登っていく

 しかし大層に思念坂などと呼ばれている


 また大層にそれを登る際には


 ある言い伝えがあると聞く


 「坂を登っている間 

その坂の悪口を 

決して 口にすることなかれ」


私の前を歩く案内人はそう言った


私は やれやれ、と平静を装うが


気になって仕方がない


しかし 登らねばならないのだ私は。



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