ラシャンブル
突然ですが皆さんは○○しないと出られない部屋をご存知ですか?あんなもの現実にあるわけが無い、ただのネタだろうと思いますよね。私もそう思っていました、今日までは…
「玄関の扉を開けたはずなのに、何なんだよここは!!
クソっ…扉に鍵でもかかってんのか?開きやがらねぇ」
家の玄関の扉を開いたはずが目の前に広がっているのは見知らぬ部屋の光景ー。
すぐさま上総は扉に手をかけ押したり引いたり体当たりしてみるが扉は開く気配がない
そうこうしているといきなりモニターの電源が入り仮面をつけた変な人が「ここは○○しないと出られない部屋です。今回のお題は2人でポッキーゲームすることです!!ドキドキな展開になるといいですね」と言ってきた
上総「いやいや、○○しないと出られない部屋とか…ふっ、ふははっ…笑わせんなっての、それよか早く扉を開けろよ!!」
そう言いつつ扉を殴ったり蹴ったりして破壊を試みるがビクともしない
ふと机の方に視線をやると、机の上にはポッキーが置かれている…やはりポッキーゲームをしないと出られないみたいだったー。
上総「ポッキーゲームはいいとして、2人でってなんだよ、2人でって!!俺、今ここに1人で入ってんだけど…どうしろって言うんだよ!!」
上総は1人でこの部屋に閉じ込められていることへ怒りを覚えていると、スマホを持っていることに気づき仲良しグループに助けを求める
上総「今、ポッキーゲームをしないと出られない部屋に閉じ込められている…救援求むっと!!」
するとすぐ携帯が鳴り、返事が返ってきたので見てみるとそこには目を疑うようなことが書かれていた
「上総くんも○○しないと出られない部屋に閉じ込められたの!?実は僕も本日誕生日の者を祝わないと出られない部屋に閉じ込められたの?」
そう、仲良しグループの1人、土師僚哉も上総と同じく1人で○○しないと出られない部屋に閉じ込められているという内容だった
上総「土師も閉じ込められているのか…後希望があるのは一だけか」
上総が土師とそんな話をしていると
一「ま?俺っちもなんか閉じ込められてるっぽい、ちょ〜ウケるんだけどw」
と現状理解が出来ていないような軽いノリで一仁から返信が返ってきた
上総「一はなんて部屋なんだ?」
返信が返ってきた一に興味本位で尋ねてみる
一「俺っちは王様ゲームしないと出られない部屋って書いてんだけど…ちょ〜ウケるわ、俺っち1人なんだよねw」
上総の問に対して一は楽観的に答えると
上総「ぶっ、はははっおまっ、1番出れそうにないとこじゃねーかよw」
予想外の回答につい笑いだしてしまう
一「いや〜流石の俺っちでも1人では王様ゲームなんてやれねぇっての!!俺っちだけこのままとか、ちょ〜かなしぃかんね!?」
むしろ面白がっているとも思える一からの返信が返って上総はさらに笑っていたが我に返り自分も2人でポッキーゲームをしないと出れないため一を笑っている場合ではないことに気づいたー。
そしてもうひとつ、僚哉はすぐに出れることにも気づいた
上総「土師、自分の誕生日を祝ってみろ!!あっ、終わったら当然俺のとこに来いよ」
と土師にそんな提案をする
僚哉「確かに僕は今日が誕生日だけど…1人で祝うの?しかも上総くんが何処にいるか知らないし行けるわけないじゃん」
そんなやり取りをしながらも近くの箱から三角帽子を取り出し被り、本日の主役タスキをかける
自らケーキのデコレーションを行い1人でクラッカーを鳴らし自分にバースデーソングを歌う…なんともシュールな光景だー。
僚哉「自分で自分の誕生日を祝うとかなんなのこれ、精神的ダメージすごいんだけど…いやもう帰りたいよ」
1人きりでそんなことを呟きながら黙々とケーキを食べていると扉の方からガチャっと音がなった
僚哉は恐る恐る扉に手をかけると扉が開いた
家に帰れる!!っと急いで身につけていた物を外すと扉から出る
すると…
「おわっ…土師じゃねぇか、びっくりさせんなよ」
そんな声が頭の上からふってきた
恐る恐る顔をあげてみると、そこに居たのは上総だった
僚哉「えっ?上総くん…ここは何処なの?」
上総「何処ってさっきグループに送っといただろ?ポッキーゲームをしないと出られない部屋だって」
僚哉「えっ?僕は何のために自分で自分の誕生日を祝うなんて事をしたと思って…」
上総「まぁ丁度いいわ、土師ポッキーゲームすんぞ!!」
僚哉「嫌に決まってるでしょ!!僕はさっき精神的ダメージをくらったばかりなんだ、男2人でポッキーゲームなんて罰ゲームでしかないようなことを更にやらされるなんて屈辱的だよ」
上総「つべこべ言ってねぇで早くしろや!!」
そう言うと上総はポッキーを咥えて僚哉に迫る
僚哉は慌てて逃げ回るが上総の方が運動神経がいいためすぐさま捕まってしまった
あ〜ぁ、僚哉は踏んだり蹴ったりで可哀想ですね
上総「ほら、つべこべ言わずにお前も咥えろや」
僚哉「うぅ、わかったよ…ぱくっ」
上総「もぐもぐ…」
僚哉「もぐもぐ…」
僚哉(こっこのままでは、僕の初めてのお相手が上総くんなんてことに…)
上総「もぐもぐ…ぱきっ、もぐもぐ」
僚哉「もぐもぐ…あっ、ありがとう」
上総「は?何がだよ、意味わかんねぇこと言ってねぇで早くこんなとこから出るぞ!!」
上総と僚哉は鍵が開いた音を聞き扉に手をかける
僚哉「ねぇ、この扉の先ってさ…」
上総「扉の先がどうした?んなこたぁ後でもいいだろ」
僚哉は先程の部屋から出た時にこの部屋についたことを思い出していた
僚哉「この先に仁くんがいたりなんてする訳ないよね」
上総「流石にねぇだろ、あいつは別の場所で王様ゲームをしないと出られない部屋に閉じ込められたんだぜ?」
そんな会話をしながら扉の先へ行くとそこには仁がいた
いや〜見事なフラグ回収ですね、お疲れ様で〜す
上総「にっ…一!?」
仁「ま?上総ちんと僚哉ちんじゃん!こんなとこでどったの?」
僚哉「実はポッキーゲームをしないと出られない部屋の扉を開けたらここに繋がってたんだ」
仁「ま?じゃあさ暇だし皆で王様ゲームをレッツエンジョイしちゃわねぇ?」
上総「どうせここから出るにはその方法しかねぇんだろ?ちっ…やってやんよ、ポッキーゲームだろうが王様ゲームだろうがな!!」
僚哉「えっ?僕は遠慮するよ、何が悲しくて男3人で王様ゲームなんて…」
仁「よっし!!じゃあ3人で王様ゲーム、レッツエンジョイ!!はじめの王様はだ〜れだ!?」
僚哉「ぼっ、僕はまだやるなんて言ってない…あっ、僕だ!!」
上総「ちっ、早く命令しろや土師」
僚哉「えっと、じゃあ2番の人がその場で3回まわってワンとなく」
上総「はっ?2番って俺じゃねぇかよ!!…ちっ、くるくるくる………わんっ」
僚哉「とっ扉が開く音がしなかったね」
仁「俺っちこんなもん見つけちったんだけど〜」
そう言って仁が見せてきたものはこの部屋は王様ゲームを10回しないと出られない部屋です、ウハウハな展開を期待していますねっと書かれた紙だった
男3人で王様ゲーム10回…いや、きつそうですねなんて言っているうちに最後の1回まできましたね
仁「王様だ〜れだ!?おっ?俺っちじゃ〜ん」
上総「一、命令は?」
仁「ん〜、2番が1番をお姫様抱っこしてその場を3回まわって最後にかっこいいセリフをささやくとかどう?俺っち天才!!」
上総「2番って俺じゃねぇかよ」
僚哉「えっ?僕、お姫様抱っこされるの嫌だよ」
上総「つべこべ言ってねぇで早くこい!!よいしょっと…くるくるくる…僚哉、どうした?俺に見惚れてんのか、可愛いやつめ」
僚哉「…上総くん、かっこいい…と思ってるのそのセリフ」
上総「うるせぇ、おら終わったんだから降りろや」
そう言うと上総は僚哉を離すー。
ドシーンっと音を立てて僚哉は床へ落ちた
僚哉「いってて…何も急に離さなくたっていいじゃん」
仁「なにやってんの?早く行こ〜ぜ」
王様ゲーム10回を見事にクリアし3人が扉の向こうへと進む、すると3人の目の前には衝撃的な光景が…っとここから先は皆様の想像力にお任せ致しますね