四人目 ふとんねこさま
ふとんねこさまとの出会いはエッセイでした(また?)
たらこが書いたエッセイに感想を残してくれたのが始まりですね。
最初に読ませていただいたのは夢についての作品でした。
ご自身が見た夢をまとめた感じの作品で、怖い夢だったり、楽しい夢だったりと、いろんな夢を見る人なんだなぁと言うのが第一印象。
あと、エッセイをたくさん書かれていて、創作論についてのエッセイが多かったので参考にさせていただきました。
最初の印象はそれくらいですね。
たらこも執筆仲間が増えたぞぉ! なんて思って喜んでいました。
この時は……まだ。
うん、不穏な感じになりましたが、全然不穏なことはないですよ。
気づかないうちにスゲー人と絡んでたんだなと後で気づいて、ビックリしたんです。
ふとんねこさんはファンタジーガチ勢。
大げさに言っているだけに思われるかもしれませんが、この人はガチのマジ。
モノホンのファンタジーガチ勢なんです。
たらこは作家としてふとんねこさまを尊敬しています。
世界観の構築とかキャラクターの造形の深さとかで勝てる気がしない。
どうしてたらこがそう思ったのか。
読ませていただいた作品を紹介しながらお話したいと思います。
〇我が名はふんどしマイスター~ふざけてつけた名前のまま乙女ゲームのヒロインに転生。そしてブルータス、お前もか~ n7057gz
こちらの作品は短編で、オチが肝のコメディー作品ですね。
物語のオチのつけたかに悩んでいた時期がありまして、その時に読ませていただいたんですが……オチとはこういうことかと膝を打ちました。
いやぁ、シンプルに面白いですよ、タイトルのインパクトもすごいですし。
この作品を読んで、連載作品も読んでみようと思ったわけですよ。
〇夜を統べる黒鴉 n0800gx
ええっと……ストーリーについては説明しません。
でもまぁ、語りたいことを語りつくしたいと。
ずっと語りてぇと思っていたのですが、今回はいい機会ですね。
この作品ね……たった八話なんですよ。
そう、八話しかないから、気軽に読んてみようと思ったわけです。
んで……その世界観に圧倒されましてね。
舞台は森の中で、森の外へは出ません。
なので世界観はかなり限定的なんですよ。
にもかかわらず、たらこはこの物語に無限の世界の広さを感じてしまいました。
と言うのもですね、この作品は非常に読みやすく、読者が理解しやすいように整えられているわけですが……世界観については多くが語られていないんです。
これは説明が足りないとは違うんですよ。
読みやすく、分かりやすく、伝わりやすく調整されているんです。
こちらの作品を最初に拝見した時、特に違和感を覚えずスラスラ読めました。
直ぐに読み終わったんですけど面白くて二週目に突入したんですね。
そしたら、色々と疑問が生じまして、あれこれと質問をしてみたんです。
でもね、質問と言っても一つや二つじゃなくて、答えるのが嫌になるほど無茶苦茶色々聞いたわけですよ。
そしたらその全てに的確に答えて下さいましてね。
描写がくどくならないように、あえてあっさりと表現していたりとか。
謎めいた設定については多くを語らず読者の想像に任せたりとか。
ふとんねこさまは、そう言った配慮ができる作家様だったわけです。
これね……物書きとしては本当にすごいなと思うんですよ。
だって、書きたくなるし、説明したくなるじゃないですか。
せっかく考えたオリジナルの世界なんだから、全て伝えたいって思うでしょ?
でも……それをこらえて、読者に配慮して、的確な描写に抑えていたんですよ。
これはもうプロだろって思いました。
そんなふとんねこさまの実力の高さが良く分かる作品がこちら。
〇侯爵令嬢レティーシャ・プレスコットとある男爵令嬢の因縁 n8099hk
いやぁ……すごいですよ。
不可解な展開に、ゾクゾクするようなシナリオ。
最後には謎が解けて全ての疑問が氷解しつつ、想像の余地を残している。
こういった短いストーリーの中でスマートにドラマを作れるふとんねこさんはすごい。
レティーシャがとってもかわいいです(*´ω`*)
ついでにたらこが今読んでる長編も紹介。
〇銀星と黒翼 n7513fg
ファンタジーガチ勢のふとんねこさんが書いたガチの奴。
ファンタジーって本来、作家個人が丁寧に一つずつ設定を積み上げて行って、初めて世界が誕生するものだと思うのですよ。
昨今はテンプレートによって、ちょっとファンタジーへの見方が変わってしまいましたが……。
この作品は一人の作家が魂を込めて作った唯一無二の世界。
テンプレばかりしかないハイファン界隈にお嘆きの方に是非ともお勧めしたい作品です。