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獣人の町に住みたくてネコ娘になったドラゴン

作者: 野吹 香

ドラゴンは獣人の町で平常に暮らせるでしょうか?

昔々、心優しいドラゴンの女の子が居ました。


そのドラゴンは、広い縄張(なわば)りに一人でいるのがとてもさみしく感じていました。


ある日ドラゴンは、ネコの獣人(じゅうじん)の姿になれば獣人(じゅうじん)の町に住めるのじゃないかと思ったのです。


ドラゴンは、人間にも獣人(じゅうじん)にでも何にでも変化(へんげ)できる力があったのです。


獣人(じゅうじん)とは、人間と(けもの)の特徴を持った人の事です。

人の姿ですが角が有ったり獣の耳が頭の上に有ったりしっぽが有る人の事です。


さっそく、獣人(じゅうじん)の小さな町にやってきて ネコの獣人の姿に変化(へんげ)しました。

頭を触ってみると小さなかわいいネコ耳が付いていました、変化(へんげ)は成功の様です。


ネコ娘になったドラゴンは、変化(へんげ)がばれないか町を恐る恐る歩き出しました。


するとあちらこちらから 元気な朝の挨拶の声が聞こえてきました。


「おはようございます ワン」

「行って来ます ニャー」

「おはよう ガオー」


ネコ娘も元気いっぱいあいさつしました「おはようございます…ニャー」


おばあさん一人がしているパン屋さんの前で 『アルバイト募集』 の張り紙を見つけたネコ娘は、そこでアルバイトをすることになりました。


元気に明るく働くネコ娘は段々と町になじんで行きました。


「今日も良い天気だね。パン いつも美味しいよ ワン」

「おはようございます。いつもありがとうございます。いってらっしゃいニャー」


朝は、昼食用にとパンがたくさん売れました。

パン屋のおばあさんも大喜びです。


ある日、獣人(じゅうじん)の小さな町に人の盗賊(とうぞく)たちがやってきました。


町で大暴れして金品を盗んで行くつもりです。


ネコ娘の目の前で よくパンを買ってくれる犬さんが「お金を出せ」と、言われています。

今にも殴られそうな犬さんを見た時、ネコ娘は、我慢ができなくなり、盗賊(とうぞく)と犬さんの間に割って入りました。


「町の獣人さんたちを傷つけないでください、町を壊さないでください。」

必死に願う ネコ娘を盗賊(とうぞく)(こぶし)でぶってきました。


怒り狂ったネコ娘は、ドラゴンの姿に戻っていました。

盗賊(とうぞく)ども、命が欲しかったらこの町から出て行け」と言って、口から炎をはいて盗賊(とうぞく)を追っ払うことに成功しました。


ドラゴン娘はそこで「はっ!」っと感じたのです。

後ろからの獣人たちの目線を感じたのです…きっとドラゴンの姿の自分に恐怖しているのだと思いました。


この町ではもう住めないと感じたドラゴンは力弱く翼を動かしこの町から飛び去ろうとしました。


すると後ろから歓声が聞こえました。

「ネコ娘よくやった ニャー」

「ネコ娘ありがとう ワン」

「俺たちのネコ娘が盗賊(とうぞく)を追っ払ったぞー ガオー」

ネコ娘をたたえる声がたくさん聞こえてきました。


ドラゴンは、意味が分かりません ドラゴンの姿の自分を町の獣人(じゅうじん)たちがネコ娘と言ってくれるのが。


ドラゴンは聞きました「私は、この獣人(じゅうじん)の町に住んでいいのですか?」

「あたりまえだよ ネコ娘は僕たちの大切な友達だから」と、犬さんが言ってくれました。


ドラゴンは、ネコ娘に変化してから 嬉しくてアンアン泣きました。


今日もドラゴンが変化(へんげ)したネコ娘はパン屋で元気に働いています。


     *****


獣人の町の皆は最初からネコ娘がドラゴンだと知っていたのです。

ネコ娘のしっぽは、ドラゴンのしっぽのままだったのだからです。



挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[良い点] ネコ娘ちゃんが可愛いく、さらにそんなネコ娘ちゃんを町の獣人達が優しく受け入れているところが良かったです。
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