第二話"タイムハンター"
第二話"タイムハンター"
30年後の俺が今目の前にいる!?
翔「30年後の俺!?どうやってここに来たんだ!ってか、なんで来たんだよ!」
未来翔「30年後の未来ではタイムトラベルができる技術が僅かだが完成している。それを使ってここにやってきた」
翔「タイムトラベルができる技術が30年後の未来にはあるのか!?じゃあなんでわざわざこの時代にやって来た?」
未来翔「いい質問だ翔。その理由は30年後の未来では世界は大変なことになっているからだ」
翔「大変な事?なんだそれ。もっと具体的に教えろよ」
次から次へとあり得ない事が目の前で起きていく。そんな現実に少しずつついていこうとしていた。
未来翔「説明が悪かったな。30年後の未来ではタイムトラベルを使って過去の出来事を変えてあるはずのない未来に作り変えようとしている組織がいるんだ。」
翔「そんな事ができるのか!?」
未来翔「あぁ、実際に起きてしまっている」
翔「何が起こったんだ未来で?」
翔は未来の事が知りたくて興味深々で質問した。
未来翔「君も知ってるだろうが、恐竜はどうやって絶滅したか知ってるだろ?」
翔「もちろん。そんな事俺でも知ってるさ。地球に隕石が衝突してそれにより発生した火災と衝突の衝撃で巻き上げられた塵埃が太陽の光を遮ることで、全地球規模の気温低下を引き起こし、大量絶滅したんだ」
翔がこんなにも恐竜について詳しいのはさっきやっていたクイズゲームで知ったばっかりだからだ。
未来翔「その通りだ。翔少年、だが30年後の未来では恐竜は生きている。いや、生き続けてしまっていんだ」
翔「なんでだ?恐竜はもう遥か昔に絶滅したはずだ。蘇るはずがない。まさか!」
翔は脳裏に何が起きたのか察しがついた
翔「もしかして、その組織が恐竜のいる時代にタイムトラベルして隕石衝突を防いでその結果恐竜が生き続けているのか!」
未来翔「その通りだ。絶滅したはずの物でもタイムトラベルしたら変えることができてしまう」
しかし、翔は一つ疑問に思った。
翔「でもそれなら何故今いる俺の時代に恐竜がいないんだ?30年後の未来に恐竜がいるなら今の時代にもいるはずだろ?」
未来翔「そこが厄介な所なんだ。タイムトラベルの機能にはある期間だけ何も変わらないようにする機能がある。その機能を使って奴らはこの時代に恐竜がいないようにしている」
翔「なんだか難しい話だが、要するにその組織はタイムトラベルを使って30年後の未来だけが変わるようにしているんだな」
未来翔「そう言う事だ。だから今いる時代はもちろん来年も、再来年も、10年後も恐竜はいない。30年後になると急に現れる。」
翔「なるほどなんとなく分かって来たぞ。その恐竜はどうなってるんだ?」
未来翔「あぁ30年後の未来では急に現れた恐竜に人々は混乱する。でも、その恐竜を元の時代に戻す事が出来た」
翔「元の時代に戻す事が出来るのか!?」
未来翔「あぁ連れてくる事が出来るならその反対で戻す事もできる。しかし、簡単には行かない。奴らがそれを阻止してくるからな」
翔「奴らて言ってるけどそのー名前とかないのか?組織とかじゃなくてなんかこーゲームの敵みたいな感じのさ」
未来翔「名前ならあるさ。奴らの名はタイムハンター」