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厨二病とホンモノ  作者: ちゃぶ台とこたつの中間
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~厨二病が魔法を覚えたら面白いかもしれないかも~

ある日、東京に一匹の厨二病がおりました。

その名は、加藤項(かとうこう。名前はいたって普通だが、項は重い重い病にかかってしまった。


その名も厨二病。残念なことに、もう彼を救うことはできない(´・ω・`)

やはり原因はアニメやゲームでしょう…

高校生最初の自己紹介も、

「我は真紅の炎に包まれしもの。我を怒らせたとき、それはこの世の終わりだと思うがよい。ハハハハハハハハ!!」

 と、言う最悪な自己紹介をし高2までの2年間、一回もクラスメイトとしゃべっていない。


可愛そうに、、、、、、、、、、、、、、親が!!


そんな項だが、今日やっと友達ができるかもしれない!何故かって?相手も厨二病(?)だから!!!

彼の名前は「オルム・エルヴァ」 外国人なのかと思ったら、彼が言うには「異世界から来た異世界人」だと言っている。皆からは「項と同じタイプの奴だ」と思われ、彼もまたぼっちだ!



放課後、項がオルムに「4:30に屋上に来い!貴様の実力、確かめてもらおう!!!」と言った。


上から目線だったのかオルムは少しむっとした表情で

「見て驚くなよ!?ふっふっふっ、右手がうずくぜぇーー!!」

厨二が良く言いそうな言葉だ。しかし、項がオルムをちょっと怒らせた事であんなことになるとは、知る由もなかった。

4:30、、、二人がそろった。


「貴様の実力、見せてもらおう!!!」


「よかろう、、、我が漆黒の火術を操り世界に君臨すべしものよ。我に力を与えよ!  メテオオブファイヤー!!!!!!!!!」

と、言った途端、オルムの頭上、いやこの町の空から巨大な隕石が次々に出てきた。この隕石は勢い止まらず、都心の高層ビルを次々と押し倒しこの町は焼け野原となった。


もちろん項は驚いた!そりゃあそうだ。隕石なんて生きてる間に一度見るか見ないか程なのに数十、数百の隕石が降ってきたのだ!驚かない方がおかしい。


しかし、一番驚いたのはオルムだった。なぜかを聞く前にオルムは答えた。


「この町、、、結界貼ってないだとぉ?!」


項は耳を疑った。この世に結界と言う物があるのか? 答えはNOだ!もしかすると、いや絶対にオルムが言っていた「異世界から来た」と言うのは本当だったのだ。そこで、


「お、お前の元いた場所に行くことはできるか?いや出来ますでしょうか?」


「敬語を使う出ない。気色悪い。あと俺にもちゃんとした名前があるのでな。それで読んでほしい。  で、私の故郷に行きたいのか?」


「ああ」


「もちろん行けるぞ。と言うかそれが目的でここに来たのだからな」


「へ?」


今日は驚いてばかりだ。理由を聞きたいが、ここは格好つけて、

「よかろう、フハハハー!新しい世界が俺を待ってるぜー!!!!!」


「承知した。では行くぞ!転送!」


パッ、と現れた光に吸い込まれる。目を開けるとそこは野原だった。都会生まれ都会育ちの項は野原を初めて見た。「めちゃくちゃキレイだな」と、感動しているとオルムが


「そうだ、項にスキルを与えよう」


「スキル?」


「ああ、何がいい?スキルは5つある」


項は何を言ってるんだこいつという目で見つめ、頭をかいた。


「お前本当になんも知らないんだな!」


「うるせぇ!前の世界はよぉ、魔法なんて夢のまた夢だったんだよ!」



「あそう」


「まあそんなことより、スキルってのは魔法の素みたいなものだよ」


どうやらオルムは炎のスキルを持っているらしい。そのスキルは、敵を倒すごとにレベルアップし使える魔法も増えて強くなるらしい。まあ、経験値のようなやつだろう。そしてさっきオルムも言っていたが、スキルは5つあり、炎・水・木・闇・光とあり、1つ1つ色々な魔法が使えるようになるらしい。そのすべてのスキルを得た物が『ファウダー』、国の王になるらしい。今いる王は、東の王『ダークネス・ドラゴン』、西の王『エルフマーチェ』、南の王『ダスト・ヴェクレスタ―』、北の王『コード・アクタブィス』らしい。さらに、スキルは生命体だけじゃなくて、武器にも与えることができる、らしい。


「だいたい分かったぞ。そして、俺が貰うスキルを決めたぞ。俺は、、、、、

水のスキルを得る!!!」


「うむ、それでいいのだな?」


「ああ」



「それでは、項にスキルを与える!!、、、、、ハッ!!!!!」



オルムの手から光る玉が現れ項の体に触れた途端、項の体が光に包まれた。


「どうだ、スキルを得た感想は?」



「なんか、体の中がホワアアンってする!」


「すごくわかる!!!」


この時が、項とオルムが初めて共感する瞬間だった、、、、、、、、、どうでもいいけど


「今なら魔法が打てる。魔法を打ってみてくれ」


「マホウノ、ウチカタ、シラナイ」


「なぜ片言?まあいい、魔法ってのは気合だよ!なんていうんだろう?こう、、、( ゜д゜)ハッ! ってやるんだよ!、、、分かる?」



「ゼンゼン、イミガ、ワカラナイ」


「まあとりあえずやってみろ。( ゜д゜)ハッ!だぞ!」


「わかった!(わかってない)」


「我が漆黒の水術を操り世界に君臨すべしものよ。我に力を与えよ。。。。。( ゜д゜)ハッ!!!」


呪文(笑)を唱えた途端、項の右手からは、水が出てきた。ジョーロ並みの水力の水だ。


(正直言って、、、、、、くそ弱い!!!何あれ!弱すぎだろ!!は?あれじゃあスライムやゴブリン{最弱}にすら勝てないぞ!!!)


項もさぞかし悲しんでいる事だろう。


「よっしゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」


(は?え?は?何で喜んでるの?俺なんか死ぬほど絶望してるのに?!異世界からこの世界に連れてきて勇者や大魔法使いになった人は多々いる。しかし、こいつは死ぬほど弱いもうほんとに死ぬほど弱い!俺の村に住んでる子供たちの方がもっと強い魔法を打てるぞ!!終わった完全に終わった!なぜこいつ連れてきたんだろう)


オルムがめちゃくちゃ落ち込んでると項が


「そういえばなぜここに俺を連れてきた?理由を聞かせてくれ」



「そういえばまだ言ってなかったか。俺はある人に他の世界から人を連れてこいと言われたんだ。俺の相棒にするためにな。だが、もういいや、お前を元の世界に送り返す悪かった」


項は『なんで?』と言う顔をした。が、すぐに納得したような顔で、


「分かったぞ今のままではお前の右腕、いや足元にも及ばないわけか、、、じゃあ強くなれば良いだけじゃないか。何を悩んでいるんだ?悩みなら聞くぞ!」


(いや、お前のことで悩んでいるんだよ!!!まぁこいつを育成させるってのも一つの手かな)


「そうだな。すまん何でもない。じゃあこれから特訓だぞ!無理は禁句だからな?!」


「了解した!」


こうして、項の魔法の特訓が始まった。


「まずは体を鍛えよ!」


「腕立て伏せ百回!」


「何?!」


ある日は、、、


「うさぎ跳びで30km!!!」


「ふぁ?!」


また、ある日は、、、


「大海原をマバタキで20km!!!」


「ぎゃあああああ?!」


そして、特訓が開始して三か月が過ぎたころ。。。


「そろそろ、魔法の練習もするか」


「やっとか」


「んじゃあ、最初に使った魔法を撃ってみろ」


「分かった。我が神聖なる泉に住む水神よ」


(もう何言ってるのこいつ)


「我に力を与えよ!( ゜д゜)ハッ!」


項の右手から魔法陣が出現し、青い光に包まれた。

ここまでは順調、問題は威力だ。



(威力が変わっていなかったら、もとの世界へ返してあげよう、、、)


と、オルムが思った瞬間



魔法陣から勢いよく、水が出てきた!!



「かなりの威力だ。この威力ならジャイアントゴブリンぐらいなら倒せるかもしれん!」

 (ちなみにジャイアントゴブリンは、雑魚キャラの中でも中級レベル。)


項はオルムに褒められ調子に乗ったのか、


「よ~しこれから敵をジャンジャン倒して経験値を稼いで、レベルアップで強くなり報酬ざっくざくゲットするぜ!!!」


「まあ調子に乗りたい気持ちもわかるな。今回だけは素直に認めてやろう。」


そうオルムが言うと、ニヤリと笑いながら


「さあ、魔法がしっかり打てたならこれからが本番だ。これから本当の冒険が始まるんだ。今までのはチュートリアル的なあれだ。これから改めてよろしくなっ!」


「おう!!」








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