第2話 俺、執事になりました
「へー、そんな名前の国なのか、ここは」
俺はやはり、異世界に飛ばされたらしい。
まあ、飛ばされて逆に嬉しいんだけどさ。
「ところでさ、君の名前は? 」
俺はふと思いついた質問を金髪の少女に投げかける。
「私の名前?私の名前は、ギルティア・バレン・ヘスコードよ!みんなは私のことを、ヘスって呼ぶわ」
今彼女は、ギルティアと名乗った。と言うことは……
「君がこの屋敷の主なのか?」
「いいえ、私はこの屋敷の主ではないわ、この屋敷とこの土地はお父さんが所有しているの」
「ヘスちゃんは、娘さんってことか」
「ええ、そういうことになるわね」
ーーーコンコン。
部屋の扉の方から、ノックの音がした。
そして、扉が開けられる。
「ヘス様、お食事の準備が整いました、大広間までお越しください」
「分かった、すぐ行くわ」
その声は如何にも、冷静沈着と言った感じで、誰も寄せ付けないオーラを醸し出していた。髪の毛の色は銀髪だった。もちろん、すごい美少女だ。
「美少女二人目キター!」
あまりにも美少女だったため、声を大にして、発してしまった。
「お客様、もう少しお静かにお願いします」
「あ、すみません、ごめんなさい」
「いえ、それでは、大広間で待っております」
銀髪の美少女メイドさんは、先に大広間に帰ってしまった。
「じゃ、私達も、大広間に向かいましょうか」
「あー、分かった」
俺達は、あの部屋から移動し、大広間へとやってきた。長細い机に、多くの椅子が並んでいるが、一番奥の椅子には恐い形相を浮かべた金髪の男が一人座っていた、その隣にはあのメイドさんも。
「改めて紹介するわ、あの椅子に座っているのが、私のお父さん」
「ギルティア・バレン・ソルコードだ」
「そして、隣にいるのが」
「ギルティア家に仕えさせて頂いてます、サーシャと申します。以後、御見知りおきを」
「それで、私の名前は……もう知ってるし、いいわよね。あなたの名前は聞いていなかったわね、教えてもらえるかしら?」
「あー、そうだったな、俺の名は木暮修司だ、よろしくな!」
「へー、珍しい名前ね」
「この少年が、ヘスが連れてきた街で倒れていた少年か?」
「そうよ、お父さん」
「ふむ、そうか、この少年が。君、コグレシュウジと言ったかな」
「あー、そうだけど?」
「コグレシュウジよ、ここで働く気はないか?」
「はい?」
「なにいってるの?お父さん」
「いやー、近頃、物騒でな。サーシャだけじゃ、心配だったから、もう一人メイドか執事を探していたんだよ」
「喜んで、お受けします!」
ここからでても、行く所ないし、しかもこんな可愛い子のお世話が出来るなら、願ったり叶ったりだ!
「よし、決まったな。ではコグレシュウジ、改めてシュウジよ。今日はゆっくりするがいい、街で倒れているぐらいだから相当疲れていたのだろう。だが、明日からはヘスの執事としてよろしく頼むぞ」
そして、俺の執事生活は始まったのだ。




