自然の中には
再び危険地帯に戻る。目指すはルマ。一回目の冒険で経験を得た僕はリョーヤとの共闘により危なげなく森の中を進んでいく。森を抜けると草原が広がっていた。
「草原なんてひさしぶりだねー。太陽の光が気持ちいいよ」
サクヤは大きく伸びをする。ゆっくりと流れるような風はさらさらと草を揺らす。ポカポカ陽気に加えて、心地よい風。一気に眠気が襲ってきた。僕たちは昼寝をすることにした。念のためリョーヤの隠密魔法は忘れない。みんなスヤスヤと眠った。
目を覚ます。気づけば陽は傾き、風は少し肌寒くなっていた。僕は脱いでいた靴を履き、リュックから水筒を取り出し水を飲む。陽が暮れる前にすこしでも進むため、おのおの荷物の準備をし、出発する。草原はまわりを見渡せるので敵がいないことを確認できると、比較的楽に、話をしながら進むことができた。夜になる。ホーホー、とフクロウの鳴き声が聞こえる。今日は雲ひとつないいい天気だったが、月は出ていない。新月だった。
翌日、再び森の中となる。
「あっ」
ルナが嬉しそうな声をあげ、かけていく。
「見て見て、ユウト。リンゴだ。」
しばらく走ったところにリンゴの木があった。ルナは子供のようにはしゃいでいる。
「ユウト」
ルナはリンゴが食べたいと目で訴えかけてくる。
「わかったよ。食べたいんだよな。今とってくるから」
僕は木に登り、リンゴのなっている枝へと手を伸ばす。リンゴを4つもぎ取り腕で抱えて、ルナの元へ戻った。サクヤとリョーヤも追いついてきていた。
「リンゴか。いいね、食べようぜ」
「そうね、リンゴなんて久しぶりだわ」
真っ赤なリンゴにかぶりつく。
「おいしい」
ルナも幸せそうな顔をしている。僕たちは至福のひと時を過ごした。甘いものを食べて元気がでたところで再び歩き出す。




