お隣の国に
僕が疲れていたこともあり、後半はリョーヤが中心となり戦い、安全そうなところを見つけては休憩をし、大きな敵とぶつかることなく森を抜け、1つ目の目的地、ラムに辿り着いた。
久しぶりに安全地帯に足を踏み入れると、僕たちはホッと一息つく。
「この国、なんかざわざわしてない」
そういえばさっきから人が慌ただしく動いている気がする。僕たちの前に1人のおばあさんが現れた。
「お客さんかい。珍しいね」
「はい。私たちラファから来ました。この国、何かあったんですか」
「あぁ。国王と女王が急にお亡くなりになってね。今はいろいろ大変なんじゃよ」
えっ。嫌な予感が頭の中を走る。2国の国王が急死。サクヤ、リョーヤ、ルナも同じ考えがよぎったらしく難しい顔をしている。これはじっくり考える必要がありそうだ。おばあさんはみかねて僕たちを手招きした。
「あそこにだんご屋があるじゃろ。あれはうちの店じゃ。休んでおいき」
僕たちはおばあさんの言葉に甘え、おじゃまさせてもらう。古いが昔ながらのいい雰囲気のお店だった。席に着くとおばあさんがだんごを運んで来てくれた。
「おばあさん、ありがとうございます」
「いえいえ。ゆっくりしておいき」
僕たちはだんごを口に運ぶ。
「おいしー」
もちもちした食感にちょうどいい甘さ。まさに絶品だった。だんごをゆっくり味わったところでサクヤが本題にうつる。
「さっきの話だけどどう思う」
「何か作為的なものがある気がする。もちろん単なる偶然ってことも充分あるうると思うけど」
リョーヤは違和感を感じているようだ。
「得体の知れない何かが僕らの知らないところで動いてる」
僕もリョーヤと同意見だ。
「嫌な予感。怖い」
ルナは何かに怯えているように見える。
「そうね。それを確かめるためにもはやく次の国に向かいましょう」
「お姉さんたち、今日は泊まっていきな。宿もないじゃろ」
一晩泊めてもらい、朝起きると親切なおばあさんはおにぎりを包みをサクヤに渡し、僕たちを見送ってくれた。




