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ろくじう、ご。

 

 

 黒木にも、その怒涛の砲撃は視認できた。

 一点に向かって、膨大な数の光線が宙を走る。それは音もない爆発と衝撃を伴い、空間を震わせる。

 前もって、結界を張ってあるために人々はその騒ぎに気付かない。ことが収まってから、適当に処理されるだろう。多少の犠牲は仕方ない。

 黒木の見ている端末の画面は、光撃と煙で全く何も見えない状態だ。


「木村、周辺被害はともかく、標的までも消し飛ばしてしまっていないでしょうね……」


 次々と打ち込まれる光弾に容赦はない。これではうまく標的を回収することはできても、失神していた五十嵐は回収できないかもしれない。


「……ともあれ、これでさすがにあの魔法使いもただではすまないでしょう」


 ようやく攻撃が終わり、少しずつ煙が晴れていく画面を睨むように見ていた黒木は、しかしやがて煙の中から現れるそれを見て、慌てて、


「まだです、木村! まだ魔法使いは生きています!!」

 

 


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