表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/141

よんじゅーに。

 

 

 さすがに、音速超過で飛び続けることはしなかった。

 ソニックブームを撒き散らしながらでは、いくら速くともどこを飛んでいるのかがまるわかりだからだ。


「かと言って、位置の特定をされても撃ち落とされるってことはないだろうけどね」


 裁縫は、そんなことを言った。

 現在、四人は絨毯に乗って飛んでいる。早見の所有物ではない。どこからか裁縫が持ってきたものだ。これが割といい生地で、高そうな代物なのである。


「いいものがあった。人数が人数だからね、道上はゆったりと行きたいところだ。これに乗って行こうじゃないか」


 早見と水澤は単純に驚いたが、姫森はそれを聞いた当初心なしか喜んでいた。空飛ぶ絨毯だ、と昔読んだ小説を思い出して童心を刺激されたらしい。だが、そうだろうそうだろうと頷いていた裁縫の次の台詞で、姫森も顔色を変えた。


「万が一にも何かに衝突したりしないために、高度2000メートルあたりを音速級の速度で爆進するからね。落ちたら死ぬけど、流れていく景色はそりゃあ絶景だろうよ。落ちたら死ぬけど」

 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ