表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/141

ひゃくにじゅういち。

 

 

「――見つけた! はやみん、すーちゃんはやはりあの中枢にいる!」


 早見の顔横に、新たな画面が開く。そこにポイントされてる座標は、確かに遠くそびえる中枢塔の中だ。


「わかった。それじゃあ、これから送り込むぞ……でも、本当に大丈夫なのか」


 天空都市に着地し、周囲の気配を探りながら早見は裁縫に問う。


「俺も一緒に突っ込んだ方が、成功率は高いんじゃないか? お前ひとりよりも――」

「やだなあ、はやみん。何を酒くさいこと言ってるんだい」

「いや、それを言うなら水くさい、だろ」


 早見の肩を、裁縫は実に気軽に叩く。


「大丈夫だよ。ボクだって、戦う手段がないわけじゃない。それに、ヤバくなったらはやみんを呼ぶさ。――はやみんは、思うままにリベンジすればいい」


 言って、どちらからともなく片手を上げた。

 勢いよく、ハイタッチ。


「健闘を祈る」

「そっちこそ」


 裁縫の姿が薄れ、消える。

 早見が魔法で転送したのだ。

 ちゃんと、水澤のところまで行っているはずだ。


「――さて」


 ぞろぞろと現れて通りを埋め尽くす人影に向かって、浅く身構える。


「始めようか――」

 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ