05.リタの旅立ち
「――ねぇロミー、私、どこか変わった?」
唐突な質問に、今も尚一緒に登下校する隣りの従妹を彼は見る。
リタも年々ルフィネに似てきたと言われれば、ロミーもセシリーに益々似てきたと言われていた。
この数年で背も更に伸び、背の高かったセシリーと並んでもそう大差はないだろう。
「まぁ、強いて言えば――……」
上から見下ろされているのを感じて、
胸の方に視線を感じる気配を勝手に妄想したリタは、慌てて自主規制に入る。
「ああ駄目! やっぱり言わないでっ! 言われなくてもわかる。
だって私……、確実に太ったんだもの!」
「え? どこが?」
胸が……とはさすがに言えなかった。
同性のフォスカにだったらこの場ですぐに言えただろうが、
彼を異性として意識しているという証拠にも繋がるのだろうか。
「普通じゃないか。別に太っているようには見えないけれど?」
「だって、もう木に登れないもの! この前、部屋のそばの木に下から登ってみたけれど、
身体が重くてもう昔みたいに上まで行けなかったわ!」
「……まぁ、妙齢の女性がこの年になっても木に登っていたりしたら、
そっちの方がびっくりだけどね。どっちにしろ、元気があるのはいいことだよ」
この頃は、ロミーがセシリーに次ぐ魔法師だとよく耳にするようになっていた。
しかし彼は、セシリーのような宮廷魔法師の道を選択しなかった。
彼が選んだのは、去年新たに創設された特殊魔法部隊だった。
国や民は勿論、何よりもリタを護るために。
「ロミーはさ、好きな人っている?」
続く唐突な質問に、虚を衝かれたロミーも真顔になってリタを見る。
初めて彼女に訊かれた質問だった。
少しでも自分に興味を示してくれたことに喜びを感じ、ロミーは淡々と応じてみせる。
「――ああ、いるよ」
「ええ、誰!? どんな人!?」
迷いのない彼の応えに、大きく目を見開いたリタは身を乗り出し訊き返した。
「でもどうせロミーも、姉さんのように綺麗で優しくて才能もあって、
何でもできる人がいいんでしょ?
それでなくともロミーは女の子たちに人気があるんだし、大変よねぇ」
元々セシリーの弟というだけでロミーは人気があった。
所がここ数年でロミーの人気度はぐっと増す。
国を出ていったセシリーが不在というのも一理あるのかもしれないが、
ロミーに想いを寄せる女性は沢山いて、そんなモテる従兄弟と登下校をするのも、
この頃すっかり億劫なリタだった。
今もどこからか少女たちの視線を感じている。
「いや、僕はどこか頼りない子の方がいいな。護ってあげたくなるような……」
「ふーん、セシリーとは違うのね」
(――私は、たまたま姉さんと好きになった相手が同じになってしまったわけだけど、
私はどう頑張ったって姉さんのようには……)
「リタ、もう兄さんやルフィネさんの後を追いかけたり、比較するのはやめにしようよ。
僕らは僕らのままでいればそれでいいじゃないか。
僕はもう、兄さんの後を追いかけたりなんかしないよ。
だから君も姉さんの後を追うのはやめにするんだ」
ポンと肩に手を置かれて、リタはロミーと見つめ合った。
どこかで覗き見している女子の悲鳴が聞こえたような気がしたが……。
――君は君のままでいてくれた方が、僕も嬉しいよ。
アウドで聴こえたかと思うと、そっと彼の手がリタの頬に触れる。
(ロミー……?)
「最近すっかり綺麗になった。時々君が眩しすぎて、苦しくなる……」
「それはこっちのセリフだわ。ロミーもすっかり――」
言い返すが、彼女の背中まで伸びた髪の毛に、ロミーの手が移動する。
ゴミでもついているのかと横目で追っていたが、
「――僕が好きなのは……」
そこで途切れ、フッと笑ってリタから手を離すと、何でもなかったように歩き出した。
「――? 変なロミー……」
外見は似ていても、内面はまるで似ていない。
違いすぎて悲しくなるけれど。
ルフィネと違って魔法は使えず料理もできないし、
他人を思いやる優しい心も持ち合わせていない。
どちらかといえば我儘で自分勝手。
すぐにムキになる所もまだまだ人として幼い。
完璧な姉と比べられる自分が歯がゆくなる。
それでも周囲からは、憧れの眼差しが向けられていることも確かだった。
数年前には考えられなかった羨望。
さなぎが蝶として羽ばたくが如く、美しく成長したリタは、
見た目だけはルフィネそのものとなっていた。
いつもそばにはロミーがいたので、なかなか声をかけられず告白もできず、
あきらめる男子生徒も何人かいた。
ロミーも同様、益々麗しくも凛々しく成長し、そんな二人が並んでいると、
まるでかつてのセシリーとルフィネのように知っている者の目には映る。
その弟と妹であるロミーとリタが、
彼らのように結婚してもおかしくないだろうと勧められたりもするが、
リタがどこか寂しげな顔をすることをロミーは知っていた。
兄セシリーを忘れられず、未だ心の片隅では想い続けているのだということを。
同時に、自分のせいで消されたルフィネのことをずっと気にかけていることも――
「僕らだって兄さんたちみたいに結婚してもおかしくはないんだ。けれど君は――」
ロミーが従妹や友人以上にリタを見ていたことは明白だったが、
彼女はそんな風には彼のことを見ていない。
二人は互いに片想い同士、同じ境遇、同じ立場だったが、
ロミーは切ない気持ちを隠すのが上手かったので、
ただでさえ鈍いリタには気づきようもなかった。
気づいた所でどうなるというわけでもなく、かえってぎこちなくさせてしまうだけだ。
それならこのまま本当の気持ちを告げずに、
心の奥に押し込めていた方がいいとロミーは思っていた。
だからなのか、彼女がどんどん離れて行く予感を抱いてもいた。
――行くな……。
だから彼は、どこかへ飛び立ってしまいそうなリタを抱きしめることで、
自分の秘めた想いを伝えたかったのだ。
引き止めることはできないとわかっていながらも。
「ロミー、離して……」
「ごめん……。君は兄さんがやっぱり忘れられないんだね」
「……」
無言のままうつむいているけれど、それが彼女の肯定とする答え。
彼女にとって、特別な存在ではないただの従兄で友人のロミー。
あくまで通過点で彼女を支えただけの脇役。
抱きしめるという行為が精一杯だった自分に対し、
リタはあっさりと何でもなかったように振るまう。
ロミーは微かに笑ってため息をついた。
しかし、それでもまだリタは答えを訊いていなかったとばかりに、
質問を再びロミーに問い詰めようとする。
「ねぇ! ロミーの好きな人って一体誰なの?」
この鈍感さもリタらしいと言えばリタらしい。
本当に気づいていないのだろうか。
笑いながら再びため息をつくロミーだった。
「それは僕の口からは言えないな」
「え――! 何でよ――!?」
ファッションにも気を遣う年頃の少女たち。
アウドリックでもそれは見られたが、
それでも数多くの女性たちは比較的、肌の露出は抑えていた。
胸元から裾まで繋がった民族衣装のドレスを、腰紐で縛るか縛らないかが主流だったが、
リタの服装は敢えて腹部でカットされた大胆な恰好だった。
ヘソが丸見えで、女性特有のくびれた腰周りを堂々と露出させたもの。
「風邪ひくよ」
今まで散々家族に注意されていた言葉だったが、今日、初めてロミーに言われた。
「この方が締めつけられないし動きやすいのよ。それにオシャレでしょ?」
「前から気になっていたことだ。お腹は冷やさないように気をつけるんだぞ」
「やぁだ、父さんみたい。大丈夫よ、心配性ねぇ」
「……ああ、心配なんだ」
リタは笑う。
ここ数ヶ月、ずっとこのファッションでいたというのに。
だが、ロミーの落ち着きのない視線は、
何かが起きるのを察知していた前兆だったのかもしれない。
「――僕に触られたくて出しているんだよね。僕が君のお腹を護ってあげる」
「ひやぁっ!」
「!」
ここは人通りの少ない路地。
黒い猫が一匹、隅をヒタヒタと歩いているだけのひと気のない狭い道。
その曲がり角からやぶからぼうに腕がニュッと伸び来て、
リタの背後から抱きついて来たのはリュゼレオン王子だった。
どさくさに紛れて彼の両手が、リタの腹部に直に触れていた――愛おしく撫でるように。
「王子……っ!?」
「君、しばらく見ない間に随分綺麗になったね。僕の物にならない?」
「――なっ……!」
目を剥くリタとロミー。
いつもの冗談だとリタはそう信じたかったが……。
「あと一、二年したら君をいただいちゃおっかな。
実は僕、ずっと君のことを見て来たんだよ、リタレイゼラン」
「え……? あ、ちょ、ちょっと王子っ!?」
王子の手がゆっくり上へと上っていく。
しかしリタはその手を押さえ込み、何とか制御した。
不意にリュゼレオンの鼻頭に、リタの耳にするイヤリングがぶつかった。
「あれ? このイヤリング――確かルフィネリアンが着けていた物だよね? もらったの?」
興味津々に王子が訊いて来る。リタに抱きついたまま。
「は、はい……」
「ふーん、紫水晶か。でもこれってただのイヤリング?」
「わかりません。バノア家に代々伝わるお守りだと、姉は申していました」
「へぇ……。ルフィネリアンの消息はまだわからないの?」
「……はい――」
しかしもう興味がなくなったのかイヤリングを一瞥すると、
リタをまさぐろうとする彼のいたずらな手が再び動き始める。
「……やっ!」
ロミーの双眸が細くなっていた。
王子を前に彼はただ立ち尽くしているだけだったが、
その表情は苛立ちを無理に押さえつけた険しい顔つき。
とうとうロミーは行動に出る。
「――殿下、お戯れが過ぎます」
畏まったロミーは、遠回しに彼女から離れるよう嘆願した。
威圧するような目と声、雰囲気で。
流石のリュゼレオンも降参し、仕方なく両手を外して嫌がるリタを解放する。
そしてロミーは一度頭を下げると、リタの手を引いてきびすを返して歩き出した。
「やれやれ、嫉妬されてしまったかな」
リュゼレオンは肩をすくめ、何かを睥睨するように酷薄の笑みを浮かべた。
チロリと自分の唇を舐めながら。
「――リタ、今後はもっと厚着になるんだ。腹は出すな、いいな。その恰好は何かと都合が悪い」
「都合?」
「危険なんだ」
「風邪なら大丈夫よ。昔から身体は丈夫だから」
「今よりもっと危険な目に遭う」
「……ロミー?」
何故彼が不機嫌になるのか、リタにはわからなかった。
(抱きつかれたり触られたりしたのは、自分の方だというのに……)
そういう所がロミーを苦しめていた。
セシリーを見ていたようには自分を見てくれないことにも苛立ちながら。
しかし彼は決して言うまいと心に決めていた。
自分だけが燃え上がっても仕方がないこの想いを隠し通そうと。
従兄としてリタを、従妹のように友のように見守ることに決めたのだから。
実兄にも彼女を護ることを託された。
セシリーとの約束であり、何よりも自分自身の約束として。
そんな大切なリタを、あの王子にだけは渡したくなかった。
何が起きても、例え天と地がひっくり返ろうとも。
それだけではない。
常に感情をコントロールしていなければ、
自分がどんな行動に出るか責任が持てなくなってしまう。
きっと、キスだけでは済まなくなるだろうと――
アウドリック人は、香草茶や紅茶などを好んでよく飲む。
リュゼレオン王子は、ある花をそのまま湯に煎じた花茶がお気に入りだった。
薄紅色のリタの花――。
侍女に手渡された花茶を口に運びながら、リュゼレオンは日中の出来事を思い浮かべていた。
花のように可憐に美しく成長した少女とイヤリング。
そしてセシリーにそっくりなあの男。
彼が血縁者で魔法師であることは、身にまとっていた青い法衣が無言で告げていた。
「――あいつ邪魔だなぁ」
リタのそばに奇成虫のようにくっついている護衛もどき。
その男が、今後何かと厄介になるのは予想がつく。
「今度はあいつを消してやろうかな。……僕の邪魔をする奴は、徹底的に消してやる」
***
一年中気候も温暖なアウドリックで過ごした年月が巡り、
普通学校を先日卒業したばかりのリタは、
『リタの花』が咲きそろう夏に、十八歳になろうとしていた。
そしてロミーは薄々感じていた。
リタがここを去ろうとしていることを。
「私には何の取り柄もないもの。だから私は私にできることをしようと思う」
「君を好きだと言う人は、取り柄なんて気にしない。そんなものは問題にしない」
「私の居場所はここではないわ。ここにいたら私は私でなくなる……もっと駄目になる」
きっと自分の居場所は、アウドリックではない。
魔法国以外の場所だろうと――
「私は人間界に行ってやりたいことがあるの。
姉さんを探し出せるヒントが見つかるかもしれないし、
世界や自分自身とも向き合ってみたいの」
遺跡に興味があると口にしていたリタは、旅の際にそれらを巡ろうとしているのだろう。
しかし彼女はあまりにも世間知らずだ。
いてもまるで絵空事のように捉えている。
「危険だ。命の保証すらない。それでも君は行くと言うのか?」
行くなら自分も同行したかったが、
特殊魔法部隊の先陣を率いるロミーは、ここを離れるわけにはいかなかった。
できれば行かせたくない。
わざわざ獰猛な獣の群れの中に、飛び込ませるようなものだ。
それでも彼女の目は、既に遠くを見つめていた。
エリオーネ村もきっと人間界のどこかにあるのだろう。
或いはアウドリックとの狭間か……。
とにもかくにも、自分の目で確かめてみたいリタだった。
「――行くわ。ううん、いかなければならないの。だからお願い、ロミー」
カバンに荷物を押し込めるリタは、
親友のフォスカに急かされながら数年間、世話になった部屋を後にする。
「ちょっとリタ! もう準備はできたの?」
「もうちょっと……」
「ったく、ノロマね」
「できた!」
階段を下りると、下では家族や親戚たちがリタを見送ろうと待っていてくれた。
「リタ、本当にこれでいいのかい?
せっかく戻って来たというのに、また出て行ってしまうのは何とも寂しいものだ」
「おお、わしの可愛い孫よ。気をつけて行くんじゃぞ」
「リタ、困った時にはいつでもアウドで報告してくれ。すぐに駆けつける」
皆が優しく抱擁してくれる。
しかし母のアリーニだけは無表情なまま、何も語らず離れた場所から見ているだけだった。
でももうリタは気にしないことにしていた。
恐らく母とは永遠にわかり合えないのかもしれないと、どこかで割り切っている所もある。
ルフィネに対する自分の心のように、素直になれず。
ロミーが魔法陣の前へ立つ。
ここから王立図書館の地下室へと空間移動し、その先の神殿より彼女を送り出す。
図書館の古い書物を一冊、リタは借りていた。
誰にも解読不明な古詩が書かれた古文書。
それを頼りに遺跡を巡る予定だ。
しかし最大の目的、それは――
「じゃ、行って来ます」
リタは手を振った。
魔法陣から二人の姿がシュンッと見えなくなる。
通い慣れた地下室の書庫を通り過ぎると一つの扉が見えて来た。
眩しくて一瞬目がくらんだが、突然開かれた広い場所に出ると、
小振りで汚れのない真っ白な神殿が現れる。
異世界、つまり人間界へと通じる神殿だ。
神殿自体が巨大な空間移動装置とも言えた。
「リタ、必ず帰って来るんだぞ。待ってる」
ロミーはリタを引き寄せると、頬に軽くキスをした。
どこか熱っぽいキスだった。
彼の瞳が、いつも以上に切なげにリタの目に映る。
リタは頷くが、戻れるという確証はなかった。
そして彼女は別れ際にあることを頼み込む。
「ロミー、お願いがあるの。私の力を取り去ってほしいの――アウドをよ」
ロミーは目を大きく見開かせた。
アウドがあるからいつでも連絡を取り合えるし、居所も突き止められるようなもの。
それを彼女は不要だと言い放つ。
「君は全てを捨てて行くつもりなのか? アウドリックをも忘れようと?」
「いいえ、全てを忘れるつもりじゃないの。忘れられるはずがないじゃないの。
私は私でいたい、それだけなの、ロミー……」
***
一本の筆が踊る。
魔力を秘めたように、自由自在に縦横無尽に画布の上を駆け抜ける。
長年愛用しているその絵筆は、彼がいつも絵を描く時に使う筆。
――もう……すぐだ……。
誰かの声が聞こえた気がして、握っていた筆を不意に止めた若者は後ろを振り返る。
しかし、誰もいない。
風もなく、鳥のさえずりが軽やかに聞こえるだけだった。
「――空耳か……」
息を吐き出してから、無意識に首飾りの鎖にそっと指を触れ、再び画布へと向かう。
緑一面の森と光り輝く湖。
若者は目の前にある風景を描いていた。
左手には水彩絵の具を載せた板を持ち、
ぼかしの効いた神秘的な色合いと雰囲気のある一枚の絵をひたすら形へ表していく。
呼吸をするのも忘れるほど夢中になって、画筆を動かし続ける。
彼の足元には、無理矢理絞り出した絵の具のチューブが、
幾つも丸まった状態で草の上に散乱していた。
絵筆を握って迷いながらその中の一つを選別して手に取ると、
左手に掴んだ板の上に渾身の力で絞り切る。
更に丸く縮められたチューブは、再び足元の草の上に落とされた。
つま先付近に置いてある筆箱の中には、
毛先の異なる絵筆が順番を待つように、画家の卵を見上げている。
わき目も触れず、水彩絵の具を画布に押し当てる若者は、一面を濃い緑色で塗りつぶしていた。
そこに、水をたっぷり含ませた薄い青色を載せて、わざと滲ませる。
浮かび上がる目の前の絵は、どこか幻想的な森と湖――抽象画。
その時、彼の仲間と思しき青年が、少し離れた場所から話しかけて来た。
「――おいら、ちょっと町まで買い出しに行って来るから」
返事もない、振り向きもしない無愛想な絵描きに笑顔を振りまきながら。
絵描きの反応は一向になかった。
聴こえていないわけではなく、無言が彼の肯定を示す返事でもあったので、
それを知っているテスにとっても別に問題はない。
彼が絵に集中している時に無口になるのは、いつものことだったのだから。
ふとテスは、前に進み出た足を一度そう~っと後ろに戻して、
彼らの移動手段である幌馬車の中に手を伸ばした。
ほこりの被った数枚の絵画へと。
それを急いで袋の中に詰め込むと、大切そうに両腕に抱えそこから離れた。
そして、何事もなかったように口笛を吹きながら歩き出す。
(ぐっしし。成功、成功……)
「――テス、袋の中身は置いて行けよ」
「あら~、バレてら~」