表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

神様ドーター


\\\\\\


(普通の女、か)

(・・・悪くない)


//////


「神様・・って」

あいつが神様?

どう見ても中学生女子なんだが。

「ほら、木花咲耶とかいるじゃない」

コノハナサクヤ、名前は聞いたことあるな。

「あめのみなか、ってのは?」

「天御中、天地創造神の一つね」

・・・とんでもないやつじゃねえか。

というかなんで朝原はそんなこと知ってるの?

凄い負けた気分。

「そのことなのだが」

と、今まで黙ってたコノハが声を上げる。

「その女の言う通り、私は「その女なんて冷たいコト言わない!モモって呼びなさい!私はアナタをコノちゃん、って呼ぶから!」・・・モモ、話を聞いてくれ」

「了解したわ」

どっからツッコめばいいの?

「今の空気で普通割り込むか?」とか「そのネーミングセンスはどうにかならねえの?」とか以下略。

流石のコノハも面食らったらしく「なんだこいつは」的なジト目を向けてる。

俺なんかドン引きだよ。

「で、続きは?」

真顔で促す朝原。

お前が止めたんだろうが。

「・・・私はモモの言う通り神の娘だ。だが、さっきまでの様に普通に、接して欲しい」

神の娘・・・うん、実感湧かない。

どんな和風ファンタジーだよ。

っていうか、

「普通でいいのか?」

高慢なコイツだ。

てっきり「態度を改めろこの屑虫が」みたいな事を言うのかと思ったが。

「ああ、なんというか・・・」

言い淀むコノハ。

なんだ?

「その、悪くないと・・思ったのだ」

微妙に赤面しながらのそのセリフは反則だろ。

「萌ォえええええええええェェェェエ!!」

ほら、朝原(へんたい)が狂喜乱舞してるじゃん。

確かに可愛いかったけども。

「・・・まあ、それなら俺も気が楽だよ」

敬語とかの方がいいかとか考えたが、無用な心配だった様で何よりだ。

「私的にも大ッッ歓迎よ・・・っ」

鼻息やべえ。

これは女の出す音じゃないぞ。

「お前は黙ってろ」

「アンタだって頭ン中で萌え萌えキュンキュンってしてるくせにハァハァ」

何この女キモい。

とにかく、

「OK、普通に接することにする。これから宜しくな」

「ああ、頼むぞレイ」

イロイロ大変そうだが・・・

「ちょっと待ちなさい」

立ち直るの早いな。

「あん?」

「これからって、どういう意味?」

あ、口が滑った。

そういや言って無かったんだっけか。

これは、マズいんじゃないでせうか?

「私はしばらくレイの家に住まわして貰うのだ」

空気読め馬鹿ヤロウ!

「・・・渚クン?」

「待て、落ち着け朝原」

「落ち着いてるわ落ち着いてますとも朽ち果てなさい。先ずは通報でしょ?」

目が据わってるんだが。

というか本気でしそうで恐い。

「ふ、ふふふ・・・アハハハハハ!」

「「・・・」」

思わず顔が引き攣る俺とコノハ。

「渚、アンタ明日公開処刑するから」

「待て待て待て待て」

「近づかないでケダモノッ」

「はあ!?」


//////

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ