邪気眼マトウキョウガール
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(戦乱が起きていないだと?)
(そんなはずはない)
(あの時私は確かに戦いの最中だったはず)
(・・・まさか)
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「何がいいのか分からんから取り敢えず茶にしたぞ」
「ああ、感謝する」
思ったより冷静な奴らしく、さっきみたいに動揺してる風じゃない。
しかしこれ、一体どうすればいいんだ?
さっきの反応を見るに本当に『魔東京』とやらに住んでると思い込んでるらしいし。
「えっと、あめの・・・」
「コノハで良い。姓はあまり好きではないのでな」
意味深な後半部分は聞いても答えないだろうからスルー。
「コノハ、自分の家はどこにあるか判るか?」
「魔東京だ」
デスヨネーハハハ
これ、もしかして泊めてやんなきゃいけないパターンじゃね?
こんな時間に放り出すのは流石に良心が痛む。
「じゃあこれからお前、どうするつもりなんだよ」
「む・・・」
片手を口に当てて考えるコノハ。
さっきから話し方や一挙一動が古臭いのは素なんだろうか。
いや、設定とかか?
「取り敢えず元の世界に戻る方法を探そうと思う」
「元の世界ぃ?」
はい出ました邪気眼。
真面目な顔で言ってるから更にイタイ。
「元の世界って魔東京のことかよ」
「そうだ。おそらく私は強制的にこの世界に召喚されたのだろう」
(´Д` )
何言ってるのかサッパリ分からん・・・
「さっきから魔東京とか言ってるが、ホントにそんなもんあるのか?」
「信じていなかったのか」
そりゃ信じねえよ。
私は宇宙人です、っていうのと同レベルの問答だ。
「信じろって方が無理がある。証明できるもんがあるなら別だが」
「出来ないことはないぞ」
「あ?」
まさかここで肯定文が帰ってくるとは。
っていってもどうせショボい手品かなんかだろうがな。
「なら見せてくれよ」
「解った」
さて、なにが来るか。
「レイ、お前はどの様な容姿の女が好きか」
・・・
「は?いきなりなんだよ」
「答えろ」
証明に必要なことかこれ?
まあ、答えても減るもんじゃねえな。
「背の高いスレンダーさんとか」
「スレンダーとは何だ?」
「細いってことだよ」
「ふむ、解った。少し部屋から出て行け」
「何でだよ」
「いいから出て行けと言っている」
「・・・」
ガチャ、バタン。
「ふぅ」
何なんだ?
もしかして変身とか・・・いやいやそれは無い。
手品にしたってそれは流石に無理がある。
ならさっきの質問は何だって話だが。
「レイ、入ってこい」
早っ
僅か30秒位だったぞ?
数えてないけど。
「もういいのか?」
「構わん」
自信満々じゃねえか。
もしかしてホントに変身でもしやがったのか?
・・・まあ、見れば分かる。
ガチャ
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