バスタイムプロローグ
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「ん・・ここは、どこだ?」
「城ではない・・・、水の音?」
「一度身体を休めるのも手か」
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「あー、なんでこうかな・・・」
俺は不幸体質ってやつなのか、こういうよろしくない状況に陥ることがままある。
親切心で駅のホームで爆睡してるOLを起こしてやったら痴漢扱いされるとか。
OLはトラウマになっちまったよははは。
しかし今回はなんというか、嫌な予感がする。
長年この体質と向き合ってきて養われた勘みたいなものが危険だといってるような気がするんだよな・・・
「気のせいだろ気のせい」
そうでないと困る。
不幸なことはもうウンザリだ。
「出るか」
ガチャ
「・・・・・・」
「・・・誰だ貴様は」
白く透る肌に流れるような黒い髪成長途中特有の少し膨らんだ胸がって違う違うチガウ!
ちょっと待ってくれ勘弁してくれよ神様ァァァァァァァ
「はぁ!?なに入って来てんだよお前!」
「質問に答えろ」
「その前に出て行け!」
「出て行くならお前が出て行け」
「俺が先に入ってただろうが!」
なんでお互い全裸で対面してるのに動揺さえしてないんだこいつ!
もしかして頭までイタい奴なのか?
「私に向かってその口のききかたはなんだ」
そもそもお前は誰だよ。
というかなに?
この子もしかして邪気眼とか?
勘弁してくれっておい・・・
「いいから出て行け話は後で聞いてやるからっ」
「・・・」
ガチャ、バタン。
「何なんだよ・・・」
これはまずい。
間違いなく史上最悪だぞ。
思ってる以上にややこしい奴を拾っちまったらしい。
見た目はいい。
それはもうまさに美少女といった風だ。
が、中身がな・・・
天は二物を与えずと言うが、その通り過ぎる。
「まあ、話だけはしとかねえと」
気は進まねえけどな・・・
ガチャ、バタン。
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