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ビフォアザタイフーン


++++++


(ナギに可愛い女の子の親戚がいるなんて・・・)

(ああっ、見たい!触りたい!)

(隠してるナギが悪いんだからね)


//////


(漫画同好会)


「ん?なんだよ渚、顔が憔悴しきってんぞ」

同好会の部室に入ると居たのは水瀬桜(みなせさくら)

男っぽいが、れっきとした女。

むしろ一番女っぽいのはこいつかもしれん。

「いろいろあったんだよ・・・」

「へぇ?」

『何があったんだ?』と促すような目。

正直話したくない。

「聞いて驚いてよミナちゃん!」

いきなり部室に入ってきた大門。

朝原は用事とかなんとかで一時別行動だ。

「いつになくテンション高いな」

「うんっ」

苦笑いしながら大門の頭を撫でる水瀬。

・・・

水瀬がだいぶ大人っぽい雰囲気だから親子に見えなくもない。

「ナギにね、可愛い親戚の女の子がいるんだって!」

いきなり暴露してるし。

が、実に悲しいことに俺には拒否権が無い。

「可愛い親戚?」

「トーカが見たんだってさ」

「そんなの居たのか?」

「まあな」

異世界のお姫様(?)ですけどね。

「それでね、今日ナギの家に行くの」

ハイ。

あの後、結局脅しに負けて俺が折れました。

ふっ、男卑女尊ここに極まれり。

「渚の家に?」

「見せてくれるんだって」

は?

誰が見せるつったよ。

強制的に来るだけだろうが全く。

「・・・」

なに、その『面白そうじゃん』みたいな視線。

「お前まで来るとか言うのか」

「いいじゃねえの。お前の家っつかアパート?学生街のだから部屋広いしさ」

学生街。

学園都市って程ではないが結構大きな街だ。

そこのアパートの一つに俺とか朝原が住んでる訳だ。

「・・・別にいいけどな」

いっそ殺してと思う程悲しいが、俺には拒否権が無い。

まあ、水瀬はそこまでイってる奴じゃないから抵抗はさほど感じない。

「やけに素直だねナギ」

「水瀬はお前らとは違うからな」

「違うって・・確かにミナちゃんはカッコいいけど」

そこじゃねえよ。

確かにカッコいいけども。

「夕紀、それ褒めてんのか?」

「勿論だよ」

「・・・なんだかなぁ」


//////

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