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放送室サディスティック


¥¥¥¥¥¥


(さて、公開処刑とは言ったものの)

(どうしましょうか)

(まあ、取り敢えず・・・)


//////


「それじゃコノハ、暇かも知れんが留守番頼むな」

飯を食い終わった後、これから大学に行かなきゃならん旨を伝えて留守番を頼むことになった。

正直一人にしておきたくはない。

またなにかやらかさないとも限らねえし。

「ああ、任せてくれ」

でもまあ、本人が自信満々に言ってるから・・・大丈夫ですよね?

帰ってきたら家の中がグチャグチャ、とか嫌だぞ?

「それじゃ、行ってくるからな」

「ああ、行ってこい」

・・・家族以外に見送られるの初めてだな。

なんか変な感覚だ。


-------


俺の通ってる大学はいわゆる「芸大」ってやつで、俺は2Dグラフィックを専攻してる。

よく「芸術肌」なんて言葉を聞くが、これは本当にある。

とにかく変人が多い。

そう、変人が多いんだよ。

「覚悟はいいかしら?」

「ふざっけんなコラァ!」

特にこの朝原は飛び抜けてるけどな!

こんなのが生徒会議長とかこの学校はおかしいんじゃねえの?

「まあいいじゃんナギ。諦めたら楽になれるよ?」

「お前らがやめてくれたら一番楽なんだが?」

ナギってのは俺の事。

で、こいつは大門夕紀(おおかどゆうき)

というか・・・こんなこと考えてるような状況じゃないんですけどねぇ!

「放送室ジャックとか職権濫用だぞこれ!」

「朕は国家なり、って言葉があるでしょ?」

「お前はルイ13世じゃないだろうが」

「残念ナギっち。ルイ14世の言葉でした~」

「さすがは渚ね。期待通りの馬鹿で安心したわ」

・・・

ああああああうっぜえなこいつら!

「誰が言ったかなんてどうでもいいんだよ!」

「それはさておき、交渉しましょうか」

サラっとスルーしてやがる。

神経逆撫でする奴だなこいつは。

「交渉しましょーか?」

大門までノっかってるし。

なんでこんなことになった・・・

「返事が無いってことは、『渚怜女子中学生(親戚)強姦事件』について全校生徒に暴露してもいいってことかしら?」

イヤアアァァァァァァ

事実じゃないにしてもそんなガセネタ流されたら俺の人生ご臨終するわァァ!

「あーもう!分かったから全校アナウンスだけは勘弁してくれ!」

ホントにどうしてこうなったんだよ・・・泣きたい。

「物分かりがいいじゃない」

「暴露しても面白かったと思うけどね~」

こいつら鬼だろ。

なにげに大門も酷いこと言ってるし。

「それは大学生活二年目の春、とある日の悲劇の物語・・・By朝原」

「とある男子学生のかわいそう(笑)なお話・・・By大門」

「お前らはなんなの?一回といわずに二回死ねよ」

マジで心労死しそう。

あ~、まさかここまでメンドい事になるとは・・・


//////

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