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中二病円卓会議 ― 闇と光の狭間で ―  作者: 南蛇井


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32/35

終幕 ― 「闇の再起動」

闇が、世界を飲み込む。

朝の残光が消え、画面がゆっくりと黒に溶けていく。


——そして、微かな雨音。

静寂を破るように、ぽつり、ぽつりと降り始めた冷たい雨。


場面は、夜。

濡れたアスファルトがネオンの光を映し、赤と青の幻想を滲ませている。

ビル群の中で、ひときわ高い廃ビルの屋上。

風が鉄骨を鳴らし、旗の切れ端がはためく。


その中央——

かつて彼らが集った“円卓”が、再び姿を現していた。


錆びた床の上に、重々しく存在する黒い円卓。

椅子は五脚、きっちりと配置されている。

まるで“次の会議”のために、誰かが準備したかのように。


しかし、そこに人影はない。

風だけが出席者のように、椅子の間を吹き抜けていく。


雷鳴が遠くで鳴った。

その閃光が一瞬だけ、円卓の中央を照らし出す。


——そこには、一台の古びたスマートフォンが置かれていた。


液晶は割れ、画面にはかすかなノイズが走っている。

それでも、確かに“何か”が映っていた。


薄く光る文字列。


『会議ログ:Re:define/続編準備中』


次の瞬間、画面がフッと暗くなり、

モニターの中で小さな“黒い羽根”がひらりと舞い落ちる。


風が強く吹く。

雨粒が円卓を叩く音が、どこか懐かしいリズムを刻んでいた。


——世界が再び、目を覚まそうとしている。


そして、その夜の闇の底で、

誰にも見えない“通知ランプ”がひとつ、赤く点滅した。


【次回会議:黒き月の夜に再開】

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