表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中二病円卓会議 ― 闇と光の狭間で ―  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/35

第6章 暁 ― 「世界をまだ諦めぬ者たちへ」4.暁の街へ

会議室の扉が、静かに開いた。

外には——夜を越えたばかりの暁の街。


薄桃色の空が高層ビルのガラスに映り込み、

路地にはまだ眠りの名残が漂っている。

だが、その空気の中には確かに“新しい朝”の気配があった。


 


五人は言葉を交わさないまま、

ゆっくりと外へ歩き出す。


真夜はポケットに手を入れ、

赤城は肩を回しながらあくびを噛み殺し、

アオイはリュックを背負い直す。

白石は杖の先でアスファルトを叩き、

カツン、と乾いた音を響かせた。


 


それぞれの帰るべき現実へ。

それぞれの“次”へ。


——それでも、彼らの足音は不思議と同じリズムを刻んでいた。

まるで見えない円卓を、今も囲んでいるかのように。


 


風が通りを抜ける。

朝日を受けて、ひとひらの“白紙のカード”がふわりと舞い上がった。


それは、誰の手からも離れたはずの一枚。

けれど、まるで彼らの背中を追うように、

空中でゆっくりと翻りながら漂っていく。


 


その裏面には、淡く光る文字が浮かんでいた。


『議題:次なる世界の定義について』


 


そしてその瞬間、

街のどこかで、また——小さな“羽音”が聞こえた気がした。

――街の喧騒が、少しずつ戻り始めていた。

人々の足音、バスのエンジン音、看板の点灯。

それは何気ない“現実”の音。

けれど今の彼らには、それがどんな幻想よりも美しく響いていた。


 


朝焼けの光が街を染め、遠くのビルの窓に反射する。

その光の中に、ほんの一瞬だけ、

“あの少年の影”――ミスターXの面影が微かに微笑む。

まるで、まだどこかで会議が続いているように。


 


ナレーション:

「想像は終わらない。

 それは夢ではなく、選択だ。

 痛みを抱え、笑われながらも、

 それでも世界を――諦めないために。」


 


朝の風が吹き抜ける。

一枚の白紙のカードが、空の高みに舞い上がり、

やがて光の中へと溶けて消えていった。


 


——そして、ページの端にただ一行だけ残る。――街の喧騒が、少しずつ戻り始めていた。

人々の足音、バスのエンジン音、看板の点灯。

それは何気ない“現実”の音。

けれど今の彼らには、それがどんな幻想よりも美しく響いていた。


 


朝焼けの光が街を染め、遠くのビルの窓に反射する。

その光の中に、ほんの一瞬だけ、

“あの少年の影”――ミスターXの面影が微かに微笑む。

まるで、まだどこかで会議が続いているように。


 


ナレーション:

「想像は終わらない。

 それは夢ではなく、選択だ。

 痛みを抱え、笑われながらも、

 それでも世界を――諦めないために。」


 


朝の風が吹き抜ける。

一枚の白紙のカードが、空の高みに舞い上がり、

やがて光の中へと溶けて消えていった。


 


——そして、ページの端にただ一行だけ残る。


『中二病円卓会議 ——完。』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ