第6章 暁 ― 「世界をまだ諦めぬ者たちへ」4.暁の街へ
会議室の扉が、静かに開いた。
外には——夜を越えたばかりの暁の街。
薄桃色の空が高層ビルのガラスに映り込み、
路地にはまだ眠りの名残が漂っている。
だが、その空気の中には確かに“新しい朝”の気配があった。
五人は言葉を交わさないまま、
ゆっくりと外へ歩き出す。
真夜はポケットに手を入れ、
赤城は肩を回しながらあくびを噛み殺し、
アオイはリュックを背負い直す。
白石は杖の先でアスファルトを叩き、
カツン、と乾いた音を響かせた。
それぞれの帰るべき現実へ。
それぞれの“次”へ。
——それでも、彼らの足音は不思議と同じリズムを刻んでいた。
まるで見えない円卓を、今も囲んでいるかのように。
風が通りを抜ける。
朝日を受けて、ひとひらの“白紙のカード”がふわりと舞い上がった。
それは、誰の手からも離れたはずの一枚。
けれど、まるで彼らの背中を追うように、
空中でゆっくりと翻りながら漂っていく。
その裏面には、淡く光る文字が浮かんでいた。
『議題:次なる世界の定義について』
そしてその瞬間、
街のどこかで、また——小さな“羽音”が聞こえた気がした。
――街の喧騒が、少しずつ戻り始めていた。
人々の足音、バスのエンジン音、看板の点灯。
それは何気ない“現実”の音。
けれど今の彼らには、それがどんな幻想よりも美しく響いていた。
朝焼けの光が街を染め、遠くのビルの窓に反射する。
その光の中に、ほんの一瞬だけ、
“あの少年の影”――ミスターXの面影が微かに微笑む。
まるで、まだどこかで会議が続いているように。
ナレーション:
「想像は終わらない。
それは夢ではなく、選択だ。
痛みを抱え、笑われながらも、
それでも世界を――諦めないために。」
朝の風が吹き抜ける。
一枚の白紙のカードが、空の高みに舞い上がり、
やがて光の中へと溶けて消えていった。
——そして、ページの端にただ一行だけ残る。――街の喧騒が、少しずつ戻り始めていた。
人々の足音、バスのエンジン音、看板の点灯。
それは何気ない“現実”の音。
けれど今の彼らには、それがどんな幻想よりも美しく響いていた。
朝焼けの光が街を染め、遠くのビルの窓に反射する。
その光の中に、ほんの一瞬だけ、
“あの少年の影”――ミスターXの面影が微かに微笑む。
まるで、まだどこかで会議が続いているように。
ナレーション:
「想像は終わらない。
それは夢ではなく、選択だ。
痛みを抱え、笑われながらも、
それでも世界を――諦めないために。」
朝の風が吹き抜ける。
一枚の白紙のカードが、空の高みに舞い上がり、
やがて光の中へと溶けて消えていった。
——そして、ページの端にただ一行だけ残る。
『中二病円卓会議 ——完。』




