表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中二病円卓会議 ― 闇と光の狭間で ―  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/35

第6章 暁 ― 「世界をまだ諦めぬ者たちへ」 2.終わりなき円卓

朝焼けが、円卓の上をゆっくりと横切っていく。

黒封筒の灰が淡く光り、まるで夜の残響が名残を惜しむようだった。


五人は、再び円卓を囲んでいた。

真夜、赤城、アオイ、白石——そして、

どこからか微かに聞こえる“Xの声の残響”。


誰もが疲れきった顔をしている。

けれどその瞳の奥には、確かな“充足”があった。


 


赤城が大きく背伸びをし、

椅子の背もたれに腕をかけながら苦笑する。


「やれやれ……また明日から会議か。

 現実ってやつは、議題が尽きねぇな。」


その軽口に、白石が穏やかな笑みを浮かべた。

杖の先で床を“コツン”と叩く音が、静寂に響く。


「良いではないか。語れるうちは——生きておる証よ。」


 


真夜は議事録を見つめたまま、

小さく息を吐き、ぽつりと呟く。


「……でも、悪くなかったよ。

 定義しようとして、壊して、また拾う。

 ——それが、俺たちのやり方なんだな。」


 


アオイは黙ってノートPCを閉じる。

閉じる寸前、画面のタイトルバーには

新しいファイル名がちらりと光った。


【中二病円卓会議/第一稿】


 


その瞬間、誰かが小さく笑った気がした。

風のような声、記憶の奥から届く残響。


『——続けろ。物語は、終わらぬ。』


 


彼らは顔を見合わせ、

次の言葉もなく、ただ朝の光を見つめた。


円卓は静かに佇む。

それはもう、廃ビルの一室ではなく——

**“想像を語る者たちの永遠の会議場”**だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ