表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

くたばれスコッパー!

作者: 熊ノ翁

 どうも、熊ノ翁です!

 突然ですが、今まで誰からも認知されず話題にも上がらず埋もれていた作品が、いきなり自分の順位を踏み越えて、ランキングぶち上がって書籍化されていくの、あれ腹立ちますよね!


 妬ましいですよね!

 羨ましいですよね!

 ちくしょおおおお!

 こいつぁメチャ許せんよなぁぁぁぁ!


 ちょっと前まで「いやぁ僕も書いた小説全然読まれないんですわー。熊さん! 僕たち、読まれなくとも一緒に頑張りましょうね!」なあーんて言ってた物書きが、いつの間にやら総合ランキングでブチ上がってあれよあれよという間に書籍化してさ!

 デビュー前はあんなに親しくリプで話してたのに、今はツイート引用しようがリプを送ろうが、いいねすらつけられずに無視されたり!


 くやちい!

 あたいとの事は遊びだったのね!

 あなたとは、一緒にずうっと傷の舐め合いをしながら沼のそこの底までズブズブ沈んでいく物だと思っていたのに!


 悔し涙を拭いて、何故今まで自分と同じくマリアナ海溝の底に沈むが如く人気の無かったあの作品が急にランキングを駆け上っていったのかを調べて見る。

 すると、何やら自分を踏み越えて行ったアイツの裏には「スコッパー」なる物の影がちらついていることがわかる。


 このスコッパーとやら。

 「ここに無名の隠れた傑作がある!」とランキングなどに縁の無い、地の底に眠る不人気作品をわざわざ拾い上げ、掘り起こし、読んで喧伝してくれる人達らしい。

 ぶっちゃけネット小説なんて、曲がりなりにもプロが書いた本の並ぶ本屋に比べ、どこの素人が書き殴ったかわからない駄作が大半なゴミの山です。

 そんな地雷原を掘り起こすような酔狂な真似をすんのは、筋金入りの物語ジャンキーなわけで。

 熊のような、どこの素人が書き殴ったかわからない駄作をひたすらゴミ山に積んでいる物書きからすると、実に有難い変態集団なのです。

 本来なら。


 え?

 ちょっと待ってスコッパーさん?

 あなた方が掘り起こした作品の隣にさ、あたいの書いた超傑作も埋まってるんですけど!


 あ、待って!

 いかないで!

 あたいも、あたいも陽の当たる場所に連れてって!

 おいてかないでぇぇぇぇ!


 おのれ!

 許さん、許さんぞスコッパー共!

 このあたいの作品を認めずに、すぐ隣を掘り散らかして去っていった見る目の無い節穴どもめ!

 こんなに悔しいのなら、妬ましいのなら!

 スコッパーなど要らぬ!


 と、こんな具合で、実は熊も気持ちの上では自分をまったく選んでくれない、振り向いてくれないスコッパーさんにヘイトを募らせる気持ちは理解出来ちゃったりします。

 もちろん、自分の作品を引き上げてくれたら話は別ですよ?

 そん時ゃ手のひらクルックル返しますし。


 というかですね。

「スコッパーは要らない」なんて、つまり「他者からの評価」を否定するに等しいわけで、つまるところ「ランキング」や「新人賞」なんかを否定すんのと同義なんですよね。

 どうも不満意見としては「一部の声のでかいスコッパーの意見で目立つようになるかどうかが決まるのはおかしい」ってものがあるようですがな。


 いや、じゃあ新人賞とかさ。

 あれ無名の作品を下読みさんと編集さんと審査員さんがスコップするって「一部の人間が社を上げて目立たせたい作品を決める」って企画なわけじゃん。

 んでランキング。

 あれって要は「その投稿小説サイトの読者たち」って「スコッパーの集団が評価したリスト」なんよね。

 それらが要らない、新人賞もランキングも反対だってんならともかく、そうで無いならスコッパーの存在は、まあ受け入れるべきでしょ。


 スコッパーさんが「ステマしてましたー」って裏で作品紹介する見返りに金貰ってたんならともかくとして。

 

 それに、声のデカい人が自分の好きな小説や作品を言うのはダメとかさ。

 じゃあ芸能人や有名人は、好きなもん語っちゃダメなのかって話なんですわ。

 そんなん自由だし。

 てかそれを規制すんのは表現の自由を奪う行為にほかならず、人権侵害も良いとこでしょうし。


 あと何より、スコッパーさんがいくら紹介しようが、そもそも「その作品に票を投じるかを決めるのは読者さん」なんですよ。

 仮に、作品を紹介すれば必ず読ませられるカリスマスコッパーさんがこの世に存在したとして。

 その人にできることって、本を読ませる所までで、作品に投票させる事は出来ないんですよね。

 評価するのはあくまでも一人一人の読者さんなわけで。


 更にダメ押しとしては、スコッパーが不要か否かについては、そんなもんアンケートでも取ってみりゃ一発でわかるでしょ。

 気になる方でTwitterのアカウント持ってるのでしたら、実際にアンケート取ってみりゃええんちゃうかなって。

 ちな、熊はこのエッセイを書いてる現在アンケート実施してみてます。

 今の所「スコッパーは必要」が優勢ですね。


 とまあ、界隈で結構盛り上がってたスコッパー不要論について、熊の意見はこんな感じです!

 ぶっちゃけアレですわ。


「自分を掘り起こしてくれるスコッパーが必要なスコッパーだ! そうじゃ無いスコッパーは不要なスコッパーだ妬ましい! キイィィ!」


 うーん、実に醜い。

 でも、しょうがない。

 人間だもの。熊だけど。



くたばれスコッパー!……END

最後までお読み頂き有難うございます。


もしよろしければ、こちら↓↓↓の広告下にございます「☆☆☆☆☆」欄にて作品への応援を頂けますと、今後の励みとなります。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
俺はスコッパーほど影響力無いすが、熊ノさんの作品好きすよ。 俺が行ってた小説サイトは、相互宣伝でブースト出来ましたが、なろうではスコッパー頼みなんすな
最後まで楽しんで見ちゃった……悔しい……★5つの重量でこの熊を滅ぼしてやるギギギギギ
そんな意見が盛り上がってたんですかΣ(゜Д゜) でも確かにね、浜辺美波さんが読んでくれて推してくれたらブチ上がるのに……(´Д⊂
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ