2話 転移の塔
ペテルギウス「何もありませんね…」
カナメ「用途もわかんねぇな…」
例の塔に入ったは良いけれど、何も無かった。
でも何故か、あのワープホールと同じような気配がする。
とりあえず出ようかな…
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カナメ「こうも手がかりがないとな…」
ペテルギウス「うーん…辺りに人もいませんし…」
塔から出た僕達、手がかりはゼロだ。
途方に暮れるしかない僕の方に、誰かの手が乗せられた。
カナメさんではなかった。
「ねぇねぇ、そこの君たち!」
ペテルギウス「うっわぁ!?何!?!?」
「そんな湿気た顔してたら幸せが逃げるよ!あっ、それはため息かぁ!」
騒がしい人だなぁ…なんだかアンタレスみたい。
「そんなことより!君たちあの塔に何か用があったの?」
ペテルギウス「いや…ついさっき変なワープホールに仲間が攫われちゃって…助ける方法を探してたんです。」
「んー…それはね、彼らがこっちに戻るよりも君たちがあっちに行った方が早いかなぁ…?」
ペテルギウス「え?どういう…」
「…あっっ!!!でもあっちに行くにはねー…あと3人必要なんだよね!」
カナメ「3人か…」
「そこの銀髪ロン毛長身君な知ってるんじゃない?」
カナメ「銀髪ロン毛長身君…?あぁ俺か。
見た目とか言われねぇとわかんねぇんだが…」
「そっかー…そりゃそうだね!
あと言い忘れてたけど、僕はマトイ!よろしくー!」
ペテルギウス「あっ、はい。」
言ってる意味が何一つ分からない。
マトイ「1人はね、僕の友達!
もう1人は萌え袖で赤髪の男の子で〜…
あと1人は黄緑色の髪の毛でおさげのかっわいい女の子だよっ!」
カナメ「…ん、あぁ…最後の奴はわかった。」
ペテルギウス「何も分からないよ」
マトイ「そうだよね〜君誰一人知らないし!
とりあえず銀髪君?その子を連れてきて!」
カナメ「その妙な呼び方を辞めてくれ、俺はカナメ。」
マトイ「はいはい知ってますよ〜っ!
ほらほらさっさと!」
カナメ「はぁ…」
そしてカナメさんは翼を生やして飛んでどこかへ行った。
…え?翼を生やして?
ペテルギウス「…あの、カナメさんって鳥かなにかですか…?」
マトイ「違う違う!彼は死神!」
ペテルギウス「死っ!?!?え、あの…さっき言ってた3人も、カナメさんも、あなたの知り合いですか?」
マトイ「ううん?最初に言った友達以外初対面!」
ペテルギウス「え…」
ますますわけがわからない人だ…!