表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/3

悲しい誕生日


その日は私の誕生日の日だったのを覚えてる。

私は8歳の誕生日で、朝から浮かれていたんです。大好きな可愛いお洋服を着て年上の離れた姉と一緒に学校へ登校していた。


姉はその頃、乙女ゲーというものにすごくハマっており毎日ゲームの話をしていた。


「『ドキマホ』は魔法使いの国でぇー、素敵な魔法使いがでてくるの!!王子様も屈指の魔法使いですんごく強くってぇー!


でも私が好きなのはー!」


「おねぇちゃんの好きなのは、魔法騎士団の団長さんでしょー。何回も聞いたー!


それよりおねぇちゃん今日はのあの誕生日だよー!

お母さんがハンバーグ作ってくれるってー!」


「んもう!せっかく団長様の話してるのにいいいなんで攻略キャラじゃないのかしら!もったいない。


のあの誕生日会学校から帰ったらだもんね、楽しみー!ごめんね今日は部活あるから一緒に帰れないけど、いろいろとたのしみにしててよぉー!」


そんな話をしていた。


誕生日会ができないだなんて思ってもなかったし、その後家族に会えなくなるだなんて思ってもなかった。


誕生日プレゼントは何かとか浮かれてた。




帰り道いつもどおり1人で歩いていた。

前に髪をポニーテールにしたスーツを着た女の人がいた。新しく仕事を始めた感じの若い可愛らしい女の人だったのを覚えてる。


スマホには姉が大好きな『ドキマホ』のグッズがついていた。



呑気に1人でハッピーバースデーを歌っていた。


そんなとき、


「きゃ!」


前の女の人が叫び声をあげているのが聞こえ、女の人が真横に慌てて走ってきた。女の人がいた空間がぽっかりとなくなっていた。そのぽっかり空いた空間には元から何も無かったかのように全てが消えていた。


子供ながら逃げなきゃって思って、後ろを向いたけど

急に女の人に抱きつかれた。


「大丈夫!怖くないからね!おねえさんが一緒だよ!」


と、同時に自分の身体がふわっと浮く感じがした。ジェットコースターで落ちる感覚にとても恐怖を感じた。


今思えば言わせて欲しい!

お前が一緒だからおちてったんだよおおおおおお!!!!!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ